外伝〜道化師との邂逅〜
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「ページの間にメモがあったわ。『招待状は配り終わった。テーブルとイスも用意した。お茶会の準備はこれでお仕舞い。あとはお茶菓子を焼いてお客様が集まるのを待つだけ』」
「へ〜。ほのぼのとした内容ですねぇ。何だか絵本の一節みたい。」
「ふむ……どうやら何かの符牒みたいね。問題は何を意味しているメッセージかなんだけど……」
シェラザードが考え込んだその時
「散って!」
突如シェラザードは大声で警告した!
「え……!」
シェラザードの警告に驚きつつアネラスはシェラザードと共に散った。すると2人がいた場所にいくつもの銃弾が放たれた!そしていつの間にか廃坑に入って行った3人の特務兵達が距離をとって、シェラザード達を囲んでいた。
「うそ……いつのまに。」
アネラスは今まで気配を感じさせず、自分達を包囲した特務兵達に驚いた。
「ふふ、ずいぶんとアジな気配の消し方をしてくれるわね。あのアッシュブロンドの少尉さんにでも習ったの?」
「「「………………………………」」」
シェラザードの問いには答えず、特務兵達は無言で近寄って来た。
(シェラ先輩……)
(ええ……どうやら普通じゃないわね。連携で一角を崩してそれぞれ残りを片付ける。できるわね?)
(お任せあれ!)
「それじゃあ―――行くわよ!」
「はいっ!」
そして2人は特務兵達と交戦し始めた!2人のシェラザード達に対し、特務兵達は3人と数の優劣はあったが、2人は連携をして、特務兵達を戦闘不能にし、気絶させた!
「ふう、何なのこいつら……。倒したはいいけど……どうにも奇妙な手応えだわ。」
「うーん、何か危ない薬でもやってるんじゃないんですか?前にルーアンの不良グループが薬で操られていたって聞きましたけど。」
「エステルたちが解決したっていう事件ね。でも、そういうのともまた違った手応えだったわ。まるで石か木を打ったような……」
シェラザードとアネラスが倒れた特務兵達を見て、相談をしていたその時
パチパチパチ
2人の背後から拍手の音が聞こえて来た。
「あはは、スゴイスゴイ。お姉さんたち、なかなか優秀な遊撃士だねぇ。」
シェラザード達が拍手の音が聞こえた方向に振り返るとそこにはピンク色のスーツに黄緑色の髪を持ち、片方の頬に何かの紋様を刺青にしている少年がいた。
「あなた……」
「うふふ……。執行者No.0。『道化師』カンパネルラ。『身喰らう蛇』に連なる者さ。」
自分を見て驚いているシェラザードに少年――カンパネルラは口元に笑みを浮かべて自己紹介をした。
「あ……」
「とうとう現れたわね……」
カンパネルラ
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