第34話
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ンって呼んで。」
「???ああ……!呼び捨てでいいってこと?」
レンの頼みに意味がわからなかったエステルだったが、すぐに気付いて尋ねた。
「ええ、そうよ。ティータやミントは呼び捨てなのにレンだけ“ちゃん”付けなのはちょっと納得いかないわ。」
「あはは……そういうもん?うん、別にいいけど……。何だったらあたしのこともエステルって呼び捨てにする?」
「お姉さんを?エステル……エステル……うん、いいかもしれないわ♪(なるほどね。エステルが無意識に持つこの親しみやすい雰囲気にお姉様達は感じて、すぐに親しくなったのね。フフ……さすがはお姉様達が友達になっただけあって、ただの人間じゃないわね。)」
「あはは……だったらそう呼んでよ。よろしくね、レン。」
「よろしく、エステル。うふふ……うれしいな。」
「ふふ、そっかそっか。それでレン。もう1つのお願いって?」
嬉しそうにしているレンを見た後、エステルは尋ねた。
「ええ、あのね……。さっき、部屋に入った時驚いた理由を教えてくれる?」
「あ……」
「エステル、ちょっとだけ哀しそうな顔をしてたわ。だから気になっちゃたの。」
「……そっか。前にね、この部屋にある人と泊まったことがあるの。その人のこと、ちょっと思い出しちゃってね。」
「わあ!それってやっぱり恋人!?」
エステルの話を聞いたレンは目を輝かせて尋ねた。
「ふふ……残念ながらそうじゃないわ。家族として一緒に暮らしていたあたしの兄弟みたいな人かな。今はちょっと一緒にいないんだけど……」
「ふーん……。その人ってどういうお兄さんなの?名前は?見た目は?(うふふ……実はお姉様達から話を聞いているから、知っているけど、やっぱり一番近しい人から聞かないとね♪)」
そしてレンは興味津々にエステルが話す人物の事を尋ねた。
「あ、うん……。ヨシュアっていうんだけど。黒髪に琥珀色の瞳をしててかなりのハンサムだったかな。んー、ハンサムっていうより美人って言うべきなのかしら。」
「美人さん?(あら?確か、ヨシュア・ブライトは男のはずなんだけどな……)」
エステルの言葉にレンは首を傾げた。
「ふふ、だってお芝居とかでお姫様の格好とかしちゃってね。これがまた、恐いくらいに似合っちゃうようなヤツなのよ。」
「うわぁ、いいわねぇ〜。レンもその人に一度会ってみたいわ。ねえねえ、いつ会えるの?」
「あ、うん……。それはちょっと分からないな。」
「………………………………。ひょっとして、いつ会えるか分からないから哀しいの?(……どういう事かしら?お姉様達の話だと、2人はいつ恋人になってもおかしくない雰囲気だったし、2人が離れるなんてありえ
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