第34話
[7/9]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ませんでしょうか?」
エステル達が受付に近付くと受け付けは部屋割りをする許可を尋ねた。
「あ、そうなんだ。アガット。どういう風に分かれる?」
「俺はどこでもいい。お前らで好きなように決めろや。」
「だったらレンはお姉さんと一緒がいいわ。ずっとお仕事ばっかりであんまり話せなかったんだもの。」
「あ、レンちゃんズルい。私もお姉ちゃんと一緒に部屋がいいのに……」
「そうだよ〜。ミントもママと一緒に寝ようと思ったのに……」
エステルとアガットの話を聞いたレンは真っ先に申し出、それを聞いたティータとミントはレンを恨めしげな目線で見た。
「ふふん、言った者勝ちよ。何だったら一緒のベッドに寝てもいいけど?」
「えへへ、うそうそ。今夜はレンちゃんにお姉ちゃんを譲ってあげる。」
「うん。ミントはいつもママと寝ているから、いいよ。ティータちゃん、今日は一緒におしゃべりしながら寝よう!」
「うん!」
「うふふ。ありがと、2人とも。」
「うーん……。譲られちゃったわ。」
ミント達の会話を聞いていたエステルは苦笑していた。
「だったら俺は1人部屋だな。じゃあ、とっとと休むぞ。」
そしてエステル達はそれぞれの部屋に向かった。
〜エステルとレンの宿泊部屋〜
「わぁ、パパたちと一緒に泊まった部屋とは違うわね。むこうの窓からはおっきな建物が見えるし……」
「あ……」
部屋に入ったレンが周りを見渡している中、エステルはヨシュアとホテルに泊まった時の事を思い出していた。そしてエステルの様子に気付いたレンは尋ねた。
「どうしたの、お姉さん?」
「あ、うん、ちょっとね。それよりも……レンちゃん、ごめんね。パパとママのことなかなか見つけられなくて。」
「ううん、いいの。だってパパたち、ちゃんと迎えに来てくれるってレンに約束してくれたもの。別にお姉さんたちが無理をして捜すことないわ。」
「でも……」
自分を慰めているレンにエステルは申し訳なさそうな表情をした。
「レンのパパとママはかくれんぼが上手だったの。もちろん、レンほどじゃないけどね。だから簡単には見つからないと思うわ。」
「あはは、そっか。それじゃあ無理はしないでノンビリ捜すことにするわね。」
「ええ、それがいいわ。それよりも……レン、お姉さんに2つお願いがあるんだけど。」
「お願い?なに?」
レンの頼みにエステルは首を傾げて尋ねた。
「あら、だめよ。お願いを聞いてくれるって約束してくれなければ言えないわ。」
「そうきたか……。あたしに出来ることなら何でも叶えてあげるわよ。」
「ほんと?うれしい!最初のお願いはね……レンのことは、レ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ