第34話
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。」
「わかった、チビたちを呼んでとっとと俺達は先に酒場に向かって席を確保するとするか。」
その晩、エステルたちはレンと共に『サニーベル・イン』で夕食を取ることになった。その内、当然のように酒盛りとオリビエのピアノ演奏が始まり……しまいにはナイアルとミュラーまで酒場に呼び出されて参加する始末……。王都の夕べは、そうして楽しく過ぎていった。
〜王都グランセル・北街区・夜〜
「さてと……あたしたちはここまでね。クローゼ。気を付けて帰ってね。」
ホテルの前に到着したエステル達はクロ―ゼと一端別れる事にした。
「ふふ、近くですから大丈夫ですよ。」
「あら、お姉さん?このあたりに住んでいるの?(うふふ……シルヴァンお兄様達が城にいるんだから、お姫様は戻って対応しないと不味いものね。)」
クロ―ゼの話を聞いたレンは内心わかっていながら首を傾げて尋ねた。
「え、ええ。親戚の家に泊まるんです。それでは皆さん、失礼します。」
「ああ、また明日な。」
「「クローゼさん、さよーなら!」」
そしてクロ―ゼはグランセル城に帰って行った。
「それにしても……。やたらと盛り上がったわねぇ。オリビエに呼び出されてミュラーさんまで来ちゃうし。」
「ミントは凄くにぎやかで楽しかったよ!」
エステルの話を聞いたミントは嬉しそうな表情で語った。
「そういうお前だってあの記者を呼んだじゃねえか。」
「あはは……どうせだったらと思ってね。レンちゃんの方はどうだった?」
アガットの指摘に苦笑したエステルはレンに尋ねた。
「うふふ、楽しかったわ。お料理も美味しかったし、面白い話もいっぱい聞けたし。ピアノも凄くステキだったわ。」
「うんうん、オリビエさんってピアノがとっても上手なんだね。ちょっとビックリしちゃった。」
「ミントは前に少しだけ聞いた事があるけど、最初から聞いたのは初めてなんだ。やっぱりオリビエさん、凄く上手いね!」
「ま、一応演奏家を名乗っているくらいだからね。アガットの方は切り上げてもよかったの?まだジンさんたちは盛り上がってたみたいだけど。」
レン達の感想を聞いたエステルは頷いた後、アガットに尋ねた。
「あいつらに付き合ってたらいつまでもキリがねぇからな。散々歩き回って疲れたし、とっとと休むことにするぜ。」
「そうね。あたしたちもホテルの部屋を取りますか。」
そしてエステル達はホテルに入った。
〜ホテル・ローエンバウム〜
「遊撃士協会の方ですね?お話は伺っております。生憎ですが、5人全ての方が泊まれる部屋はありませんので……。2人部屋を2つ、1人部屋を1つという形でお願いでき
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