第34話
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は王国軍の訓練基地になっているんだ。飛行船の操縦訓練なんかが行われているらしいぜ。」
「へえ、そうなんだ。それじゃ、その基地の取材に行ってるわけね。」
「まーな。いまだに1人に任せるのはちょいと心配なんだが……」
エステルに答えたナイアルは疲労感が漂う様子で溜息を吐いた。
「うーん……確かに否定できないわね。あ、そうだ。ナイアルに聞きたいことがもう1つあるんだけど。」
「あん?」
そしてエステルは今までと同じようにレンの両親の事を尋ねた。
「クロスベルの貿易商、ハロルド・ヘイワーズ……。うーん、聞いたことねぇな。ウチの『尋ね人』欄にも載せてなかったと思うぜ。(にしても”レン”か……どっかで聞いた事があるんだがな………?)」
「そっか……」
「ま、サービスのついでだ。どうしても見つからなかったら俺の方でも力になってやるよ。『尋ね人』欄に載せるなりクロスベル方面の知り合いに聞いてみるなりできるだろ。」
「ありがと、ナイアル。えへへ、なんだか今日はいつもよりも頼もしいわねぇ。ちょっぴり見直しちゃったわ。」
「そーだろ、そーだろ。って、いつもは頼もしくないってことかよっ!?」
エステルに感心されたナイアルだったが、ある事に気付いて、突っ込んだ。
「や〜ねえ。言葉のアヤだってば。」
「よし、それじゃあそろそろギルドに戻るか。アガットのやつも戻ってきてるだろう。」
「フッ、そうだね。」
「ナイアルさん。どうもありがとうございました。」
「いやいや、また来て下さいよ。」
その後エステル達は今まで手に入れた情報を報告する為に、ギルドに向かった。
〜遊撃士協会・グランセル支部〜
「ただいま〜。」
「おっと、戻ってきやがったか。」
エステル達がギルドに戻ると既にアガットが戻っていた。
「ゴメン、ゴメン。ちょっと遅くなっちゃった。えっと……ミント達は?」
「つい先ほど戻ってらっしゃいましたよ。ミントさんは先ほど入った依頼の対応でちょうど出て行きました。2人は今2階で、お買い物の戦果を見せ合っているみたいですね。」
「そっか。楽しんできたみたいね。ミントも頑張っているわね。えっとそれじゃあ、あたしたちも報告しようかな。」
「ええ、よろしくお願いします。」
そしてエステル達は集めて来た情報をエルナンとアガットに説明した。
「なるほどな……。ずいぶん色々な情報を掴んできたじゃねえか。」
「ええ。それにしてもまさかシルヴァン皇帝陛下達とお会い出来たとは……リフィアさん達と親交のあったエステルさんのお陰ですね。」
「あはは………まあ、決定的なことは何も分かってないけどね。ア
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