第33話
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できる事だしな。」
「……にしてもあの娘ったら、年の割にかなり黒い事を考えるわね〜。本当に11歳かしら?」
ファーミシルスの問いにシルヴァンは懐から脅迫状を出して静かに答え、カミ―リは呆れて溜息を吐いていた。
「まあ、今はそれはいい。………サフィナ、事の成り行きはお前に任せた。万が一、王国側が劣勢になる時があれば連れて来たお前の部隊全員を使って加勢しても構わん。」
「ハッ。」
シルヴァンの指示にサフィナは敬礼をして、了承した。
〜グランセル城内〜
「いや〜、さすがは”大陸最強”を誇るメンフィルの王様達ね。あたしでも3人が凄く強いのを感じたわよ。」
「ああ。俺達を軽く超えているように俺も感じたよ。さすがは”剣皇”達の血を引く子供達と言ったところか。」
「「………………………」」
エステルとジンがシルヴァン達に会った感想を言っている中、オリビエとクロ―ゼは黙っていた。
「あれ?2人とも、どうしたの?」
2人の様子に気付いたエステルは尋ねた。
「いや、何。…………こんな形で現メンフィル皇帝陛下達と出会えるとは思わなくてね。ボクにも色々思うところがあるんだよ。」
「アンタが〜?どうせ、皇妃様とサフィナさんに見惚れていたんじゃないの〜?2人とも美人だったし。」
オリビエの言葉を聞いたエステルはジト目でオリビエを睨んだ。
「ハッハッハ!さすがはエステル君だよ♪共に旅をしているお陰でもう、ボクの事はなんでもお見通しかな♪」
「ふざけた事言ってんじゃないわよ!」
酔いしれた様子のオリビエを見て、エステルは怒鳴った。
「……………」
一方クロ―ゼは浮かない様子で黙っていた。
「どうしたの、クローゼ?」
「あ、いえ……。シルヴァン皇帝陛下達の雰囲気に呑まれてしまって……口調はリウイ皇帝陛下と比べればどこか優しく感じましたが、陛下達が無意識に出す雰囲気を感じるとやはり私など足元にも及びませんね……お祖母様の域で対等な形で接しているのですから、私のような未熟者には無理と感じてしまって………陛下達の雰囲気に呑みこれまれないお祖母様の凄さを改めて実感してしまいました。………もし、私が女王になれば、将来シルヴァン陛下達と何度も会談する機会はあるでしょうし……その時、私は陛下達の雰囲気に呑みこまれてしまうのではないかと、恐れているんです。」
「あ……」
苦笑して説明しているクロ―ゼを見て、エステルは心配そうな表情で見た。その様子を見たオリビエは唐突にクロ―ゼに質問した。
「ふむ、姫殿下。女王陛下は幾つの時に即位されたんだったかな?」
「あ、はい。20の時だったと思います。」
「で、姫殿下は幾つだい?」
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