暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアートオンライン~戦場で舞う道化師~
第八話お休みの日
[1/4]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話



「……んー……」
「どうしたの?さっきから唸ってばっかだけど」
「もう、集中できないわ!」
「……ぬー……」
「そう言うわけじゃなくて…」


アスナは注意をするのだが、目の前の子ともう一人の子は注意しても意味がない事を思い出し放っておく事にした。
放って置かれたサイガは、ふと石の上で寝ている仙人を見た。一見寝ているようだがサイガの動きを察知してあらゆる攻撃を
ぬるりぬるりとかわす、クエスト自体に影響は全く無いのだがサイガは一発その顔にお見舞いしなくては気が済まないのだ。
ふと、手元の石と仙人の背後にある木を見た。


「……当たるかな」


石の飛んでいく軌道を計算し始めた、簡単に言えば木に反射させて当てようというのだ。
今までの全ての攻撃をかわしているバケモンにこんな安易な策が通用するはずもーー


ガンッ!!


当てってしまった。


「あたった…」


まさかまさかの展開に。直接の攻撃には異様な回避能力を持つが、跳弾のような関節的な攻撃には反応が遅れるらしい。
小躍りして喜ぶサイガを見て、アスナ、ナギ、ネズハは呆れながら見ていた。


「ほんとに当てちゃった…」
「私のレイピアもあたらなかったのに…」
「努力は報われるんですね!」


若干一名の解釈がおかしいが、三人はサイガの執念に驚きを隠せなかった。そんな中サイガも別の事で驚いていた。


(カーソルの色が変わらない…なんでだ?)


通常グリーンカーソルのプレイヤー、NPCを攻撃すると攻撃したプレイヤーカーソルはオレンジ色に変わる。
カーソルの色を戻すには、《カルマ回復クエスト》と呼ばれるめんどくさいクエストを受けなくてはならない。
または、二、三日ほど待つかのどちらかである。
もちろんサイガはこれらの事を知っていた、けどやらずには…以下略
が、自分のカーソルは鮮やかな緑色のままだったのだ。サイガが軽く混乱している中、目の前にクエストウインドが現れた。



《さらなる高みへ》


在り来たりな臭い言葉だ、などと考えながらも指が勝手にクエストを受注してしまうあたりサイガもゲーマーの端くれなのだ。
クエスト内容はいたってシンプル。
仙人に触れる、これだけ。
だが、その難しさはいうまでもなく再び唸ってしまうサイガなのだった。









太陽が真上に登った頃、ピロン、と電子音がなった。アルゴからアスナへのメッセージのようだが……


「なんで直接言わないのよ!」


チキンなキリト君にとっては喧嘩中のアスナにメッセージを送る何て拷問に等しい。よって、アルゴを仲介する事にした様だ。キリトからアルゴに、アルゴからアスナに送られてきたのが、
[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ