第28話
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通り〜
レンを連れて周遊道を抜けたエステル達は街道で意外な人物と出会った。
「おや、貴方がたは……」
「あれ……?」
「まあ……。フィリップさん。お久しぶりですね。」
エステル達が出会った人物はデュナンの執事のフィリップだった。
「お久しぶりです。クローディア殿下、エステル様。エルベ離宮に行ってらしたのですか?」
「うん、そうだけど……」
「フィリップさんは王都に御用があったのですか?」
「ええ、公爵閣下のお申し付けで買い物などをしておりました。……ひょっとして離宮で閣下とお会いになられましたか?」
クロ―ゼの疑問に答えたフィリップはエステル達に尋ねた。
「う、うーん、まあね。」
「久しぶりに挨拶をさせて頂きました。」
「……その様子では、やはり心ないことを言われたようですな。誠に申しわけありません。臣下としてお詫び申し上げます。」
苦笑しているエステルとクロ―ゼを見て、フィリップは頭を下げて謝罪した。
「ふふ、とんでもないです。謹慎されていると聞いたので少し心配だったのですが……お元気そうで安心しました。」
「そう言って頂けると助かります。それでは私はこれで……。皆様、失礼いたします。」
そしてフィリップはエステル達に頭を下げた後、エルベ離宮に向かった。
「は〜、相変わらず苦労をしょい込んでるわね。あの公爵が小さい時から世話をしているらしいけど……」
「世話役としての経歴は20年以上だそうです。何でも、その前には親衛隊に勤めていたとか。」
「え、そうなの!?うーん、まさに人は見かけによらないわね。」
「………………………………。今のオジサン……タダ者じゃないと見たわ。」
クロ―ゼの説明を聞いたエステルは驚き、レンは唐突に口を開いた。
「へっ……。どうしたのよ、いきなり?」
レンの言葉を聞いたエステルは驚いて尋ねた。
「だって、あんな風に目をつぶって歩けるんですもの。レンにはゼッタイにできないわ。」
「うーん、あれは目をつぶっているんじゃなくて細目なだけだと思うけど……。ちなみに驚いていた時はちゃんと目を見開いてたわよ?」
「あら、そうなの?うふふ、驚いたお顔も見てみたくなっちゃったわ。」
エステルの答えを聞いたレンは無邪気に笑って答えた。
そしてエステル達はレンを連れて、王都のギルドに向かった。
〜遊撃士協会・グランセル支部〜
「ただいま、エルナンさん……。……あ!」
エステル達がギルドに入ると意外な人物――シード中佐を見つけたエステルは声を上げた。
「あ、エステルお姉ちゃん!」
「おかえりなさい、ママ!」
エ
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