第25話
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ずだ。『結社』のことはともかく一度くらい顔を見せてやったら……」
ジンが言いかけたその時、ヴァルターはジンに蹴りを入れた!
「グッ……」
「ふざけた事を抜かすと殺すと言っただろうが……。まあいい……。キリカのことはともかくてめぇと会えた事やテメエらと殺りあえたのは幸運だった。今回の計画……とことん楽しめそうだぜ。」
そしてヴァルターは杭から『ゴスペル』を抜き取った。
「おい、ヴァルター!」
「クク、次会う時までせいぜい功夫を練っておけ。じゃあな。」
「ヴァルター!!」
ヴァルターを追いかけようとしたジンだったが足を止めた。そして敵が去った事を確認したパズモ達はエステルの身体の中に戻った。
「………………………………」
「えっと……。助けてくれてありがと。でも、どうしてジンさんたちがここに?」
黙ってヴァルターが去った方向を見続けているジンにエステルは遠慮気味に尋ねた。
「ツァイス支部に顔を出したらいきなりキリカに急かされたんだ。お前さんたちを助太刀しにエルモに向かえってな。」
「フッ、それでボクも付き合うことにしたのだよ。」
「そうだったんだ……。ありがと。パズモ達が善戦してたから必要なかったかもしれないけど、本当に助かったわ。」
事情をジンとオリビエから聞いたエステルは苦笑しながらお礼を言った。
「本当にあの時は私も焦りましたよ。」
「そうだよ〜!ミント、とっても心配したんだからね!」
クロ―ゼの言葉にミントは頷いた。
「それはともかく……。あんた、あの野郎とどういう知り合いなんだ?」
「……ま、昔馴染みさ。詳しい話はここを出て宿の風呂に入ってからにしよう。龍脈の乱れは収まったからじきに温泉も元に戻るだろうぜ。」
そしてエステル達はエルモ温泉で身体を温めてからツァイス支部に戻り、エステル達がギルドに戻るとキリカは博士とマードックもギルドに呼び、そしてエステル達はエルモ村で起こった件等を報告をした。
〜遊撃士協会・ツァイス支部〜
「そう……。やはりサングラスの男はヴァルターだったのね。」
エステル達の報告を聞いたキリカは特に驚いた様子もなく頷いた。
「ああ―――っておい?やはりってことは予想していたってことか?」
キリカの様子にジンは驚いて尋ねた。
「服装と風体を聞いてひょっとしたらとは思っていたわ。それよりも迂闊だったわね。どうして彼にそのまま『ゴスペル』を持ち帰らせたの?それも話によるとヴァルターはエステルの使い魔達との戦闘でかなり弱っていたみたいね?『結社』の幹部を捕縛できる上、『ゴスペル』も確保できる絶好の機会をどうして見逃したのかしら?彼らと協力す
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