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少年は旅行をするようです
少年は真剣で恋するようです 弐
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?追加で登校だ。ぬっふふふ〜。」

「…………言っておくけれど、手を出したら危険だからやめたほうが良いわよ。」


先程の剣呑さはどこへやら、弟さん(シュウと言うらしい?)をおぶり直し、姉さんとトコトコ

歩いて行く。まぁそのサッパリさは姉さんで慣れているんだが・・、何故か俺の背に未だに隠れて

鬱陶しい事になっているワン子を引っぺがす。


「どーした、お前。そんなにおっかない人だったか?」

「う、ううん。の、ノワール、さん?じゃ無くて、弟さんの方が…。」

「弟の方、って。」


あの人畜無害どころか天変地異が起こっても寝てそうな子が?と前を見たが、三人の姿は既に

見えなくなっていた。・・・気のせいだと思うが、こいつの野生の勘はたまに凄いからな。

後で調べとこう。


「ま、そんな悪い子でもなさそうだし気にすんな。学校行くぞ。」

「う、うん……。」


まだビビッてるワン子の手を引いて、学校へ向かう。

・・・しかし、どんどん"変態橋"のレベルが上がっていく気がするな。

………
……


ドドドドドドドドドドドドドドドドドド!
「おはようノワーァアアアアアあああぁぁあぁぁーーーー!!?」(ドップラー

「全く……毎日毎日良く飽きないものねぇ。心配だわ。」

「おはようございます。ウチの姉がホントすいません……。強い分頭が残念と言うか、戦う事と

美少女愛でる事しか頭にないと言うか……。」

「おはよう、大和君。いえ、私が心配しているのは百代の残念な頭ではないのよ。」


鮮烈な転校から一週間。川神最強となったノワールさんは熱烈なファンを増やし、背中の愁磨君は

庇護欲をそそるとアイドルのような扱いとなっていた。

・・・それを姉さんが黙って見ている筈も無く、とうとう三日前から強行手段に出ては吹っ飛ば

されると言う行為を繰り返していた。にしても愁磨君が碌に起きてる所見たこと無いんだが。

授業中も寝てるらしいし。


「ま、そうなったらそうなったで仕方ないしね。」

「は、はぁ……?」


何を指しているか分からないから胡乱な返事しか出来ず困っていると、置いて来ていた皆が

追いついて来た。


「おはようございます、ノワールさん。今日もお美しい。」

「おはよう岳人君。ちなみにお返事はノーよ。」

「まだなんも言わねぇウチから振られた!?」

「ククク、これで3日連続フラれてるね。どこまで記録を伸ばすかな。私達の子供何人まで

記録伸びるかな、大和?」

「まだ一人もいないしお友達で。」


初めに突っ走って来て振られたマッチョなナイスガイ(自称)の岳人。

罵倒と挨拶
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