第十七話 イタリカの戦い3
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は銃撃を受けて絶命した。
ーーー。
「なんだ、これは?」
ピニャは、現在起きている光景が現実のなのかと思う程に唖然としていた。初めは緑の人達が装備している鉄の杖から発生した突然の音で盗賊達がバタバタと倒れていき、この時点でピニャはどうして盗賊が倒れたのか理解できていなかった。そして次は死神ロウリィに続くように緑の人と、そしてもう一人は帝国の属国であるブルーム王国の女将軍であるアナ将軍であった。戦死したと報告を聞いてどうして生きている事に驚きつつも、たった三人によって先ほどまで威勢を放っていた盗賊達が翻弄されている。
そしてそれを正確無比な攻撃によって柵の中にいる緑の人が援護して三人の死角から攻撃してくる盗賊達の攻撃を防いでいる。東門を侵入した数百名の盗賊達が、十名にも満たない援軍によって翻弄されている。こんな非常識があるのかと、ピニャは今起きている状況を理解しようとするが、更なる常識を破る第二幕が空から来た。
鉄の剣、鉄の箱、鉄の蜻蛉から繰り出される攻撃は、ピニャが見てきたどの攻撃よりも破壊的で、そして残酷な物であった。緑の人と同じ武器を所持しており、それが空中から攻撃は想像を絶するほどに盗賊達に襲いかかる。盗賊達の鎧も盾も問題とせずに貫き、そして鉄の蜻蛉からの攻撃で地面が爆発して盗賊達の肉片が形成されていた。
わが物顔でイタリカを襲っていた盗賊達を次々と赤子の手をひねるかのように、盗賊達の反撃も許さずに命を許しも慈悲もなくあの世に送っていく。今まで帝国こそが最強であり、それ以上の強者など存在しないと信じていたピニャにとって、想像を超える武力に対して唖然として見ている事しかできなかった。それは、ピニャだけでなく、東門の援軍に駆けつけた騎士団たちも同じだ。
「化け物」
誰が発した言葉を気にしないまでにピニャは茫然としている。そして、騎士団の誰かが発したその言葉は、この場にいる誰もが感じた本心だとピニャは思っていた。
「ひ、姫様……」
「今度はなんだ!?」
ハミルトンが上空に指さすと、そこにはアカツキ帝国軍の大型輸送機が三機ほど飛んでいた。輸送機を知らないピニャからすれば鉄の巨鳥がイタリカに来たと思っただろう。そして、第四戦闘団と第23航空団から遅れる形で第3空挺装甲歩兵中隊がエアボーンして、次々と10式戦術装甲歩兵機が降下してくる。ピニャからすれば更なる非常識が襲いかかる。どうして4メートルはある全身を鉄の鎧で纏った巨兵が空から降ってくるのだと、翼もないのにどうしてだ?
もはや異世界の軍勢とアカツキ帝国軍の非常識すぎる行動に対してピニャはついに考える事を放棄した。
一方変わって第3空挺装甲歩兵中隊は12機が全員無事に降下が完了した。
「隊長。既に自衛隊の第四戦闘団と空軍
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