第113話
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カ・ランバルディア”として育てられ、赤ん坊をすり替えられた事に気づかなかったメリルの母は錯乱して海に身投げをした。そしてキャラバンの護衛から戻って来てそれらの事実を知ったバダックは絶望に打ちひしがれて世捨て人となって放浪の旅に出てジェイド達が世界を守る為に戦った人物―――ヴァン・グランツと出会い、ヴァンの目的―――預言に依存する世界を消滅させ、預言に詠まれないレプリカで新たな世界を創ることに同調し、彼が率いるオラクル騎士団に入団して”六神将”の一人―――”黒獅子”ラルゴとして生きていく事を決意し、その結果世界を守ろうとするナタリアやジェイド達と剣を交えて敗北し、最後は娘であるナタリアが放った矢によって死亡した事を説明した。
「そんな……そんな事って………」
「預言で詠まれているからと言って、生まれたばかりの赤ん坊を死産した赤ん坊とすり替えるなんて人として間違っている………!」
「ひっく!ひ、酷すぎます……!」
「そのすり替えた奴等は狂っているな………!」
「……この場合狂っているのはその人達だけじゃなくて、預言に依存しているその世界の”在り方”でしょうね。」
話を聞き終えたジョゼットは悲痛そうな表情をし、ロイドは怒りの表情をし、ティータは涙を流して声を上げ、厳しい表情で呟いたフレンの言葉にアーシアは真剣な表情で答え
「……しかも実の娘と命のやり取りをして、その結果実の娘に討たれる事になるとは………」
「……あまりにも惨い話ですね。」
「バダックさん…………」
重々しい様子を纏って呟いたミュラー少佐の言葉に続くように呟いたユリア大尉と共にヨシュアは辛そうな表情でバダックを見つめた。
「……それでジェイド中将達はバダックさん達を退けて世界を守ったとの事ですが……その後その世界はどうなっているんですか?」
「心配しなくても今のわたし達の世界は預言に頼らない世界になっているよ。」
「”ローレライ教団”が預言を詠む事を永久的に禁止した当時は色々と問題が発生しましたが、今ではそれも落ち着き、人々は預言という存在を徐々に忘れて日々を生き続けています。」
「……その事は預言の消滅を願ったバダックさんにとって唯一の救いですね……」
ケビンの質問に答えたアニスとジェイドの話を聞いたリースは静かな表情でバダックを見つめた。
「―――そんな顔をするな。俺は今はこうして、預言のない世界で生きている上、結果的とは言え俺が元いた世界は預言に頼らない世界になりつつあるとの事だからな。しかも”ネクロマンサー”達の話では娘は偽りの王族である事が判明したにも関わらず民達を導く”王”として周囲に
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