第23話
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た。
「座標はツァイス中心のセルジュ単位だから……。ツァイス市から東に12セルジュ、北に378セルジュの地点がレイストン要塞とすれば……東に165セルジュ、南に228セルジュの地点は……」
「まさか、エルモ温泉!?」
「う、うん。たぶんこのあたりになるハズなんだけど……」
エステルの言葉に頷いたティータはエルモ村の部分に印をつけた。
「あ……」
「完全に盲点だったな……」
「エルモ村……。どうやら、あの温泉地の奥が本当の『震源地』みたいですね。」
「ミント達が入ったあの温泉の近くが……」
クロ―ゼの推測にミントは信じられない表情で呟いた。
「断言はできないがその可能性は高そうじゃ。どうする、お前さんたち?」
「決まってるわ!すぐに調べに行かなくちゃ。」
「ああ……。急ぐ必要がありそうだ。」
「そうか……。ならばこのままティータを連れて行くといい。この子の知識と技術はきっと調査に役立つはずじゃ。」
「あ……。うん、きっと役に立つから!」
博士に言われたティータは力強く頷いた。
「うーん……。危険かもしれないけど……。でも、あたしたちが守ってあげれば大丈夫かな。」
「ったく……仕方ねえな。おいチビスケ。絶対に無理すんじゃねえぞ。」
「はいっ!」
ティータを連れて行く事に少しだけ渋っていたエステルだが、気にせず、またアガットに言われたティータは元気良く頷いた。
「ティータちゃんはミント達が守るね!」
「えへへ…………ありがとう、ミントちゃん!」
ミントの心強い言葉にティータはお礼を言った。
「それでは私の方からエルモ村に連絡をしておこう。マオさんに協力を頼めば君たちの調査もはかどるだろう。」
「うん、そうしてくれると助かるわ。」
「ヘイゼル君。通信の用意をしてくれたまえ。」
「かしこまりました。」
マードックの頼みに受付嬢は頷いた。
「わしはここで『カペル』による解析を続ける。何か判ったら宿に連絡を入れよう。」
「うん、お願い。あたしたちも、何か判ったら中央工房に連絡させてもらうわ。」
「うむ、頼んだぞ。」
「よし……。それじゃあエルモ村に行くぞ!」
そしてエステル達はエルモ村に向かった………………
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