第23話
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と、地震の直前に七耀脈の流れに異常が生じておる。そして、歪められた流れが要塞の地下に集束することで局地的な地震が発生したらしい。かなり浅い地下で発生したから他には影響しなかったようじゃな。」
「それが地震の正体か……」
「そ、それってつまり……何者かが七耀脈を操って地震を起こしているってこと!?」
「えええええ〜!?」
博士の説明を聞いたアガットは真剣な表情で頷き、エステルの言葉を聞いたミントは声を上げて驚いた。
「『地震兵器』……そう呼べるかもしれませんね。」
「うむ、まさしくそんな所じゃろう。」
クロ―ゼの仮説に博士は真剣な表情で頷いた。
「で、でも、おじいちゃん。七耀脈の流れを操ることなんてそんなことホントにできるの?」
「ううむ、最新の土木技術でもそんなことは不可能のはず……」
不安そうな表情で尋ねたティータの質問にマードックは唸りながら答えた。
「エステルさん……魔術はどうなんでしょうか?」
「へ!?ちょっと待って。今、聞くから。」
クロ―ゼの質問に驚いたエステルは大地と縁深いテトリに念話を送った。
(テトリ、魔術で地震を起こす事ってできる?)
(一応できますが……魔術を放てばどうしても魔力の痕跡が残ります。………それも広範囲の場所に地震なんて起こしたら、魔力の痕跡が非常に目立ちます。エステルさん達が今まで行った地震の起こった場所には一切、魔力の痕跡は感じられませんでした。
ですから今回の件とは無関係と思います。)
「(そっか、ありがとう!)……魔術で地震を起こす事も可能だそうだけど、今回の件とは無関係だそうよ。魔術を使ったら魔力の痕跡が残るし、地震なんて起こしたらかなり目立った魔力の痕跡が残るそうよ。」
「そうですか………」
エステルの説明を聞いたクロ―ゼは安堵の溜息を吐いた。
「フム。認めたくはないが……七曜脈を操るという信じられない事を可能にした者がいるらしいな。」
「上等じゃないの……!博士、他に何かわからない!?その『地震兵器』がどこに置かれているとか!?」
「あ………!」
「それだ………!」
「わあ……さすがママだね!」
「なるほど……。そいつは盲点じゃったな。」
憤っているエステルの質問に博士は頷いた後、カぺルを操作し始めた。
「3箇所における七耀脈の流れの歪みを解析……。逆算することで歪みの発生源を割り出すと……。出た……座標【165、88、-288.35】……」
「え……」
博士の呟きを聞いたティータは不安そうな表情で驚いて声を上げた。
「ティータ、わかるの?」
「う、うん……」
そしてティータは地図を取り出して説明を始め
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