第21話
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に向かった。
〜遊撃士協会・ツァイス支部〜
「ふむ、中央工房では大した被害はなかったと……。市街も大した騒ぎにはなってないのでご安心を。ええ、その件についてはよろしくお願いします。それでは。」
キリカが通信器を置いたその時、エステル達がギルドに入って来た。
「ふふ……。妙なタイミングで到着したわね。」
そしてキリカはエステル達に振り向いた。
「よく来たわね。エステル、アガット、ミント。発着場ではさぞ驚いたでしょう?」
「あ、あはは……。お久しぶり、キリカさん。」
「ったく、相変わらず見透かしてやがるな……。まあいい、よろしく頼むぜ。」
「こんにちは、キリカさん!これからは遊撃士としてよろしくお願いしま〜す!」
キリカの相変わらずの様子にエステルは苦笑し、アガットは感心し、ミントは元気良く挨拶をした。そしてミントは受付で準遊撃士としての手続きをした。
「こちらこそ助かるわ。そちらの2人が姫殿下とオリビエさんね。私はキリカ。ツァイス支部の受付を勤めている。以後、お見知りおきを。」
「はい、こちらこそよろしくお願いします。」
キリカに対してクロ―ゼは礼儀正しく挨拶をした。
「フッ、それにしても予想以上の佳人ぶりだ。このオリビエ、貴女のために即興の曲を奏でさせてもら……」
一方オリビエはキリカの容姿を見て、いつもの調子でリュートを出したが
「ジャンによれば、貴方たちは正式な協力員になったそうね?協力員は、遊撃士と同じように上の休憩所を自由に利用できるわ。待ち合わせに使うといいでしょう。」
「はい、わかりました。」
キリカはオリビエを無視して説明をクロ―ゼにした。
「えーと、即興の曲を……」
無視されたオリビエは慌てて、自分の存在をアピールしたが
「リュートを奏でたいなら上の休憩所で、どうぞご自由に。ただし、常識の範囲内でお願いするわ。」
「シクシク……分かりました。」
キリカの態度にオリビエは肩を落として、リュートを弾くのを諦めた。
(シェラ姉より確かに容赦がないかも……)
「はあ、とりあえず……。溜まっている仕事の状況を早速、教えてもらえるか。」
オリビエの様子を見たエステルは苦笑し、アガットは溜息を吐いた後尋ねた。
「掲示板の仕事は溜まっているけど、今のところ緊急の仕事はないわ。貴方たちのやりやすいように片付けてくれて結構だけど……。………………………………」
説明を続けていたキリカだったが、急に口を閉じた。
「???どうしたの、キリカさん?」
「何か、気になる事があるの?」
キリカの様子にエステルとミントは首を傾げた。
「これは通常の依頼では
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