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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
外伝〜お嬢様の捜索〜中篇
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仕上げです。」
リースは静かに言った後詠唱をし、リースが詠唱を終えると悪魔達の死骸は足元に発生した魔法陣が放つ光と共に消え始め
「浄化されていく……」
「フッ、さすがは”千の腕”の妹だけあって、手際もいいな。」
「あら、結構やるじゃない。」
その様子を見ていたエリィは呆け、レーヴェとエルファティシアは感心していた。
「今の魔法陣はケビンさんがアルタイル・ロッジで見せた……リースさん、やはりあなたは……」
一方見覚えのある魔法陣を見て考え込んだロイドはリースを見つめ
「……エリィさん、私の身分については黙っていてくれたみたいですね?」
ロイドの様子を見たリースはエリィを見つめて尋ねた。
「ええ……あまり言い回るのもどうかと思いまして。」
「ふふ……感謝します。……もう大司教には薄々、感付かれているようですが……私は教会内でも特殊な組織に所属しています。――――『星杯騎士団』。封聖省という機関に所属する
古代遺物
(
アーティファクト
)
を回収する組織です。」
エリィの答えに静かな笑みを浮かべて感謝したリースはロイド達に振り向いて答えた。
「”星杯騎士”。七耀教会の中でも極秘扱いされているという神官騎士が一体何故こんな所に……!」
「やはりアルタイル・ロッジで手を貸してくれた人と同じ星杯騎士団の方でしたか……!」
リースの正体がわかったエリゼとロイドは驚き
「手を貸したというのは……ケビン・グラハムのことですね?私は、彼をサポートする『従騎士』の位階にあたります。本来ならば、様々な調査のため彼自身がクロスベル入りするのが筋ではあったのですが……大司教の目があったので代わりに私が情報収集役として派遣されたというわけです。ちなみにセリカさん達はある事件で知り合いまして、今回の件に手を貸して頂いたのです。」
見つめられたリースは答えた。
「な、なるほど……」
「……星杯の護り手を固く拒むエラルダ大司教にとって奴をクロスベル入りさせる事は絶対に認められない事だろうからな。」
リースの説明を聞いたロイドは頷き、レーヴェは静かな表情で呟いた。
「その言い方からすると、七耀教会とやらも一枚岩じゃなさそうね?」
「ええ、お恥ずかしながら。……私達はこのまま屋上まで調べに行くつもりです。できればあなた方の見解も聞きたいので、ご同行をお願いしたいのですが。」
エルファティシアの問いかけに頷いたリースはロイド達を見つめ
「ええ、もちろん。」
「それでは早速鐘楼の下に行きましょう。」
その後リース達と共にロイド達は鐘楼の下に向かった。
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