第108話
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のかしら?」
アニスの答えを聞いたフレンはアニスの腰に刺してある杖に視線を向け、アーシアはアニスに訊ねた。
「ううん、この杖は譜術の威力とトクナガの力を強化する為のもので、わたしは”これ”で戦うの。―――トクナガ!」
そしてアニスは背中に背負っている人形を取り出すと何と人形―――トクナガは巨大化し、アニスは巨大化した人形に乗った。
「……………」
「ふ、ふええええええ〜っ!?」
「に、人形が巨大化した……!?」
「そ、その人形は一体何なんだ……!?」
巨大化したトクナガを見たケビンは驚きのあまり口をパクパクさせ、ティータとロイドは声を上げて驚き、ユリア大尉は信じられない表情で訊ねた。
「―――”トクナガ”。わたし達の世界の”譜業兵器”の一種にあたる”譜業人形”だよ。それでわたしはこの”トクナガ”を操って戦う”人形士”。」
「”人形士”………」
「”人形士”―――要するに人形使いやな。わかりやすいように例えるならパテル=マテルを遠隔操作か何かで操っているあのとんでもないお嬢ちゃんが、パテル=マテル自身に乗ってパテル=マテルを操作して戦うようなもんか……」
「…………ユウナちゃん………えとえと、アニスさん。その人形って、一体どんな仕組みになっているんですか?」
アニスの説明を聞いたリースは呆け、ケビンの推測を聞いてユウナの事を思い出したティータは複雑そうな表情をした後すぐに気を取り直して興味ありげな表情でアニスに訊ねた。
「それは”乙女の秘密”だから教えられないね〜♪」
ティータの質問に対し、笑顔で誤魔化したアニスの答えを聞いたケビン達は冷や汗をかき
「ほら、さっさと行こう!わたしはとっととこのわけのわかんない世界から脱出して、元の世界に戻りたいの!」
アニスはケビン達に先に進むように促した。
こうしてアニスを仲間に加えたケビン達は探索に戻り、ある広い場所に到着すると、中央から妖しげな光陣が出現した!
〜翡翠回廊〜
「………来る!」
「予想通りや!」
「うげ〜っ!?感じる気配からして、絶対このへんにいる魔物じゃないよ〜!」
妖しげな光陣から何か出てくる事を察し、仲間と共に武器を構えたリースとケビンは全員に忠告し、同じように巨大化したトクナガに乗って戦闘態勢に入っていたアニスは光陣から出てくる相手が強敵である事を悟り、疲れた表情で声を上げた。すると妖しげ光陣から今まで戦った”魔物”の数倍の大きさはある”魔物”が現れ、さらに今まで戦った石像の”魔物”が4体現れた!
「ふええっ!?」
「な、なんだあれは………!」
「気を付けてください!あの大
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