第108話
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いなく彼女は―――」
「リオンやソフィのような異世界の人間ということになるな。」
ケビン達の様子を見て不思議そうな表情をしているアニスの説明を聞いたロイドは戸惑い、アニスが自分達が知る世界の人間ではない事を悟ったアーシアに続くようにフレンは真剣な表情で呟いた。
「異世界?一体何の事なのか、意味不明なんだけど………」
「あ〜と……アニスちゃんやったか?信じられへん話かもしれへんけど、オレ達は―――」
そしてケビン達はアニスに自分達の世界や今の状況を説明し、またアニスにアニスの世界―――”オールドラント”と呼ばれている世界の常識などを教えてもらった。
「い、異世界って……何でそんな訳わかんない事にわたしが巻き込まれているのよ〜!」
「ハハ、その台詞はオレ達にも言える事やねんけどな。それでアニスちゃんはこれからどうする?さっきも説明したように、オレ達は元の世界に戻る為にこの謎の異空間を探索しとるんやけど、もしアニスちゃんがよかったら手伝ってくれへんか?」
疲れた表情で声を上げたアニスの様子を見たケビンは苦笑した後アニスに協力してくれるように頼み
「ケビン………いいの?」
「アニスちゃんの話によるとアニスちゃんはオレ達の世界で言えば”星杯騎士団”のような組織に所属している上、しかもアニスちゃんの所の宗教組織の最高指導者の”導師”、やったか?その人の親衛隊みたいな所に所属しているねんから、戦力としてもありがたいやろ?」
「……………」
リースに確認されたケビンは説明をし、その説明を聞いていたアニスは一瞬辛そうな表情で顔を俯かせたがすぐに表情を戻して顔を上げた。
「それでどうや?」
「………ぶ〜……ただ働きなんて、正直したくないけど元の世界に帰る為にあなた達に力を貸してあげるわ。」
そしてケビンの確認の言葉に少しの間考え込んだ後ケビン達に協力する事を決めたアニスは疲れた表情で溜息を吐いて協力する事を伝え、アニスの答えを聞いたケビン達は冷や汗をかき
(た、”ただ働き”って………本当に彼女は宗教組織に所属している人なのか……?)
アニスの口から出た言葉からアニスが宗教組織に所属している人物でありながら、お金も支払われないのにケビン達に力を貸すことを不本意と思っている事を悟ったロイドは冷や汗をかいて表情を引き攣らせてアニスを見つめていた。
「ハハ、よろしくな。ちなみにアニスちゃんは前衛か後衛、どっちの戦い方が得意なん?」
「ん〜……一応前衛、後衛のどちらともできるから中衛かな。」
ケビンに前衛か後衛かを訊ねられたアニスは考え込んだ後答えた。
「ちなみに得物はその杖か?」
「杖を扱って前衛と言う事は……もしかして”杖術”を修めている
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