第108話
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相を変え、一旦後ろに跳躍して背中に背負っている人形を手に取ろうとしたが、ケビン達に気づくと呆けた。
「え、え〜と……オレ達は嬢ちゃんの敵とちゃうから、構えをといてくれへんか?」
娘の様子を見たケビンは苦笑しながら話しかけ
「……敵じゃないんだったら、所属と名前を言ってくれない?そんな見たこともない怪しい恰好をした人達を信じろって方が無理な話だし。」
「あ、怪しい恰好って……これでも神父やねんけど。」
「む……ケビンのせいで、私まで同類扱いされた。」
娘の話を聞いたケビンは疲れた表情で溜息を吐き、リースはジト目でケビンを見つめた。その後ケビン達は娘に自己紹介を行った。
「”七耀教会”に”リベール王国”、それに”遊撃士協会”と”クロスベル警察”…………何それ。どれも聞いた事がないんだけど。わたしをからかっているの?」
「へ………」
眉を顰めて呟いた娘の答えを聞いたロイドは呆け
「……どういう事だ?そこの嬢ちゃんが挙げた単語はゼムリア大陸に住んでいたら、最低でも一つは絶対に耳にする単語だぞ?」
「………まさか。彼女はリオンやソフィのようにゼムリア大陸とは異なる世界の存在じゃないのかしら?」
「ふええええええ〜っ!?」
「た、確かにそれなら彼女が先程挙げた単語を知らないのも無理はないが……私達は自己紹介をしたから、そろそろ君も名前と所属を言ってくれないだろうか?」
フレンの疑問を聞いてある事に気づいたアーシアの推測を聞いたティータは驚き、戸惑いの表情で同意したユリア大尉は気を取り直して娘に自己紹介を促した。
「……仕方ないわね。――――わたしの名前はアニス。神託の盾騎士団導師守護役所属アニス・タトリン響士よ。」
「へ……オ、神託の盾騎士団??一体何なんや、その組織は……」
「”騎士団”という言葉からして、恐らく軍が関係している組織なのだろうな。」
「”タトリン”に”フォンマスター”……?」
娘―――アニス・タトリンの自己紹介を聞いたケビンは困惑し、ユリア大尉は真剣な表情で呟き、アニスの自己紹介の中で何かが気になったリースは眉を顰めた。
「……?まさかとは思うけど神託の盾を知らないの?神託の盾は”ローレライ教団”が総本山の”ダアト”を自衛する為に結成した軍隊で、神託の盾の存在は世界中のみんなが知っている常識よ。」
「ロ、”ローレライ教団”……?聞いた事がない組織だな……」
「”教団”に”総本山”という言葉から推測すると、恐らく神託の盾騎士団と言うのは彼女の世界の宗教の”星杯騎士団”のような存在なのだと思うわ。と言う事は間違
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