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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第128話
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扉が開かれ、レーヴェが部屋に入ってきた。

「やあ、”剣帝”、久しぶりだね。”蒼の深淵”殿が寂しがっていたよ?近くにいるのに、全然会いに来てくれないって♪」

「―――既に俺は”結社”を抜けた身。”敵”と馴れ合うつもりはない。」

からかいの表情の少年に話しかけられたレーヴェは静かな表情で答えた。



「久しぶりに会ったのにつれないな〜。ちなみに前々から聞きたかったんだけどさ。”姫君の中の姫君(プリンセスオブプリンセス)”のどこに惚れたわけ?君に限って容姿や性格で惚れるとはとても思えないし。あ、そう言えば彼女、いつの間にか君の元想い人の名前に変えていたよね?もしかしてそれが関係あるのかい?」

「―――それ以上耳触りな戯言をほざくつもりなら、この場で斬るぞ。」

少年に興味ありげな表情で見つめられたレーヴェは目を細めて魔剣を鞘から抜いて構え

「アハハ、怒らせちゃったかな?まあいいや。お詫びに良い事を教えてあげるよ。」

レーヴェの様子を見た少年は苦笑した後ある事を教えようとしたが

「――――二大国のテロリスト達が”通商会議”に仕掛けてくる情報なら既に掴んでいるぞ。」

「あれ、もう知っていたんだ。―――じゃあ、もう一つだけ良い事を教えてあげるよ。次の”計画”に”第七柱”や彼女の部隊も参加するよ?」

レーヴェの答えを聞いて目を丸くした後すぐに気を取り直して口元に笑みを浮かべて答えた。



「!!”鋼の聖女”と”鉄機隊”か……」

「ウフフ、もしかしたらどちらかと会うかもしれないね。特に”神速”が君や君が受け持っているクラスメイトの一人に激しい対抗心を抱いているし。」

「―――”鉄機隊”の”神速”がだと?―――アルゼイドか。”鉄機隊”と”鉄騎隊”……やはり”鋼の聖女”は……」

「ウフフ、その事については女神のみぞ知る、だね。―――それじゃあ、またね♪」

そして少年は炎に包まれてその場から消えた。



「……―――”幻焔計画”。”福音計画”の時よりクセのある連中が集まりそうだな。」

少年が消えた後レーヴェは目を細めて自分が知る強敵たちの姿を思い浮かべた後、部屋から出て行った。



「す、すごいわ……!」

「あのビル、IBCのテコ入れでやっと完成したんだっけ!?」

「まさかあんな綺麗なビルが建てられていたなんて……!」

「やっぱディーター市長はやる事がデカすぎるぜ!」

百貨店”タイムズ”の屋上でオルキスタワーを見つめていた市民達は興奮し

「す、すっげ――――ッ!なあなあアンリ!探検に行ってみようぜ、探検!」

「ま、また怒られるってば〜!まあ……気持ちはわからなくもないけど。」

「……ス、スゴイの……」

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