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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第128話
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笑顔で答えを誤魔化し、そして眼鏡をかけ直し

「―――ここまでは段取り通り。明日のイベントの成功のため、もうひと頑張りしておきましょう。」

不敵な笑みを浮かべて言い

「は!」

ツァオの指示にラウは頷いた。



「うっわーっ!あのビル、とんでもないね〜!ねえねえ、シャーリィたちでブッ壊せたりしないかな!?」

一方裏通りにある建物の屋上からオルキスタワーを見つめていた”猟兵団”―――”赤い星座”の部隊長を務め、”血染めのシャーリィ(ブラッディシャーリィ)”の異名で恐れられているシャーリィ・オルランドは物騒な事を口にした。



「フフ……気持ちはわかるが止めとけ。いずれあのビルにも役立ってもらうつもりだからな。」

シャーリィの言葉を聞いたシャーリィの父親であり、ランディの叔父でもある”赤い星座”の副団長―――”赤の戦鬼(オーガロッソ)”シグムント・オルランドは口元に笑みを浮かべて答えた。



「むー、残念。まあいいや、街の方をブラついてくるね?あのビルのせいですごく賑わってるみたいだし♪」

「ああ、行ってくるがいい。」

そしてシグムントの返事を聞いたシャーリィは身軽な動作で建物から降りて行った。



「はは……さすがお嬢だぜ。よっぽどあのビルが気にいったんスかね?」

その様子を見ていた”赤い星座”の部隊長の一人は感心した様子で呟いたが

「フフ、それもあるだろう。だがそれよりも―――血の予感に酔ってるんだろうさ。」

「……!」

「……なるほど。シャーリィ様らしいかと。」

シグムントの推測を聞いて同じ部隊長を務めている者と共に感心していた。



「クク……さすがは俺の娘。どうやら明日はたっぷりと愉しませてやれそうだ。」

そしてシグムントは口元に笑みを浮かべた後、不敵な笑みを浮かべてオルキスタワーを見つめていた。



「かくして運命の塔は顕れ、数多の因縁を巻き込みながら螺旋を描いてゆく―――フフ、ブルブランがいかにも好きそうな場面(シーン)だな。まあこれだけのイベント、彼なら勝手に見に来てそうだけど。」

一方その頃片腕の少年は端末の画面にオルキスタワーを映しながら端末を操作していた。

「おっと、来た来た。」

そして少年が呟くと端末の画面に何かの図面が出てきた。



「ウフフ……あとは”彼ら”に渡すだけか。それじゃあ、せっかくだからお愉しみの準備もしとこうかな♪」

それを見た少年は嬉しそう表情で言ったが

「ウフフ、盗み聞きしていないで出てきておくれよ。久しぶりの再会だろう?」

ある気配に気付いて後ろへと振り向いた。



「相変わらず喰えない奴だ。」

すると
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