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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第128話
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ー市長に代わってIBCの事業運営を引き受けているマリアベルを睨み、シェラ元帥は何も語らず周囲を警戒していた。
(はっはっは、何とも豪気じゃないか!キミの報告を受けていたがまさかここまでとはなぁ!)
一方ロックスミス大統領は豪快に笑いながら隣にいるキリカ補佐官に話しかけ
(ええ、私も実物がここまでとは思いませんでした。さすがはIBCの資本力と言ったところでしょうか。)
話しかけられたキリカ補佐官は頷いた後口元に笑みを浮かべた。
(フフ、実際大したものだ。この因縁の地にこれほどの大伽藍を築くとはな。)
オズボーン宰相は感心した後口元に笑みを浮かべ
(んー、とりあえず一度、屋上に登ってみたいねぇ。市長さんに頼んでみたら登らせてくれっかなァ?)
レクターは興味深そうな表情でオルキスタワーを見上げていた。
「―――それでは改めまして。首脳の方々、およびこの場にいる全ての関係者の立会の下―――『西ゼムリア通商会議』の開催を宣言させていただきます!」
そしてディーター市長は振り向いて各国の首脳達に宣言した。
「……大したものですね。」
その様子を建物の屋上で見守っていたカルバード共和国に根付く裏組織―――”
黒月
(
ヘイユエ
)
”のクロスベル支部長の補佐を務めている青年――ラウは感心し
「フフ、素晴らしい。この光景を見ただけでもクロスベルに来た甲斐があったというものです。」
ラウの傍にいた眼鏡の青年―――”黒月”のクロスベル支部長ツァオ・リーは笑顔で言った後不敵な笑みを浮かべた。
「……殊勝なことを。―――まあいい、私は行くぞ。どうも奇妙なネズミどもが入り込んでいるようだからな。」
その時全身黒づくめの仮面をつけた男――――カルバード共和国では伝説と化している暗殺者――”銀”は鼻を鳴らした後ツァオ達に背を向けた。
「ええ、そちらはお任せします。それと、明日のイベントには是非とも協力をお願いしますよ?貴方が来てくださるだけで相当な箔が付きますからね。」
「フン、まあいいだろう。」
ツァオの言葉に答えた銀は空間の中に溶け込むようにその場から消えた。
「ふう……相変わらず神出鬼没ですね。あの気まぐれさえなければこちらも助かるのですが……」
「フフ、どうやら気まぐれというわけではなさそうです。”彼”がこちらに協力してくれるタイミングにはルールがある……それを見極めておけば滅多に断られたりしませんから。」
「そ、そうなのですか?しかし、そのルールとは一体……?」
ツァオの説明を聞いたラウは驚きの表情で尋ねた。
「フフ、まだヒミツです。」
しかし尋ねられたツァオは
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