外伝〜それぞれの戦い〜中篇
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私達のセティ達にしてやれる唯一つの事!」
「ウィルとセラウィは一杯生きて、幸せになるんだから!貴女なんかにウィル達はやらせないわ!」
「ユエラ………エミリッタ………」
戦友の心強い言葉にセラウィは2人に心の中で感謝した。
「お兄様達は私が護ります!」
「アトだって、ご主人様達を護るんだから〜!」
「僕だって、ウィル達の為に全力で戦うぞ〜!」
「私だって!私達はウィルには返し切れない恩があるんだから!」
水那、アト、クレール、クレアンヌも決意の表情で戦う事を決意し
「ま、住みやすい今のユイドラを護るため、戦いはあまり好きじゃないけど全力で戦うよ〜!」
「ようやく見つけた………私達の……敵の……親玉……!」
シャルティは気楽な様子で、ラグスムエナはディアーネを睨み
「魔神ディアーネよ!この私がいる限り、ウィルはやらせはしません!」
「今、保たれている”秩序”を乱す者にはこの私が裁きを与えないとね!」
メロディアーナ、エリザスレインもそれぞれの武器をディアーネに向け
「このわらわを無視してよくも、今まで暴れてくれたものよの………往生するがいい!」
「………我も力を存分に出させてもらうぞ、魔神よ……!」
狐伯蓮は怒りを隠さない表情でディアーネを睨み、ガプタールも戦闘の構えをし
「精霊王女たるこのわたくしがいるのです!敗北なんてありえませんわ!」
「ミレーヌ、久しぶりに本気に暴れちゃうぞっ!!」
フィニリィは胸を張って答え、ミレーヌは楽しそうな表情でディアーネを見た。
「………アスモデウス!今こそ、力を貸してくれ!」
(召喚に応じよう………)
そしてウィルは腕輪を付けている手を空高くへとあげて、叫んだ!すると腕輪が光り、巨大魔神――アスモデウスが召喚された!
「魔神アスモデウス、召喚に応じ、参る………!」
アスモデウスの巨体やさらけ出す雰囲気から、本能的に恐怖を感じた魔物達はうろたえた。
「おのれ………!いい気になるなよ、人間共!この我の恐ろしさ………存分に味わうがいい!」
「行くぞ、みんな!」
そしてウィル達とディアーネ率いる魔族の部隊は最後の決戦を始めた………!
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