外伝〜それぞれの戦い〜中篇
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ありがとうございます。」
プリネとツーヤ、ペルルの思いやりを知ったイリーナは感動した。
「フフ………それでは休むのはこれぐらいにして、そろそろ行きましょうか。みなさんばかりに任せる訳にも行きませんしね。」
イリーナの様子を見た後、周りで戦っている工匠や兵士達を見て、プリネはレイピアを再び構えた。
「はい!ご主人様は絶対に護ります!ヤアッ!」
プリネの言葉に応えるかのようにツーヤは刀で近くの敵を斬り
「行きなさい!光弾!!」
イリーナがツーヤがダメージを与えた敵に魔術を放って、止めを刺した!
「闇に呑まれよっ!ティルワンの闇界!!」
「いっくよ〜!それぇっ!!」
2人の活躍に負けないかのようにプリネは魔術を放って、ペルルは技を放って複数の敵を沈めた!4人の活躍は目覚ましく、周りで戦う兵士や工匠の士気を高めた!
「速いの行っくよ〜!ヴェングス!!………フウ………」
一方シャマーラは目の前の敵を沈めて安堵の溜息を吐いた後、近くで戦っているエリナに声をかけた。
「エリナ〜。ちょっと疲れたから休憩しよう〜。」
「休憩するなら一人で勝手にして下さい。私は戦いを早く終わらせたいので、貴女が休憩している間も戦います。」
「エリナは真面目すぎ〜。少しは肩の力を抜かないと、疲れるよ〜?」
「貴女は肩の力を抜きすぎです!戦いがまだ終わっていない中、休憩するなんて、何を考えているんですか!」
シャマーラの言葉を聞いたエリナはシャマーラを睨んで言った。
「はいはい。喧嘩はそこまでにしましょうね?エリナ、無理をし過ぎるのはお母様達から止められていたでしょう?私も疲れて来たし、少し休みましょう。無理は禁物です。」
「セティ姉様……はい。」
セティに諌められたエリナはシャマーラと同じように戦いの手を止めた。
「おお〜………さすがセティ姉さん〜。お堅いエリナを簡単に納得させちゃった。」
「シャマーラ。エリナは貴女を心配して、さっきの言葉を貴女に向けたのですよ。そんな事を言うものじゃありません。」
「………は〜い。ごめんね、エリナ。」
「……いえ。わかってもらえば、それでいいです。」
セティの指摘を受けたシャマーラは気不味そうな表情をした後、エリナに謝罪し、エリナはシャマーラの謝罪を受け取った。
「フフ………」
「?どうしたの、セティ姉さん?」
「何か、おかしな事があるのでしょうか?」
唐突に笑いだしたセティを見て、シャマーラとエリナは首を傾げた。
「フフ……ごめんなさい。2人のやり取りを見ているとメディお母さんとシャルお母さんのいつもの口喧嘩を見ているように思えますから………2人はやっぱりあの2
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