暁 〜小説投稿サイト〜
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Eipic1-E移ろいゆく季節〜Determination of Testarossa〜
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快にキーを叩き続ける女の人。そして「フェイト、アリシア、撃て!」攻撃命令がクロノから降りた。だから魔法を放とうとした。だけどその直前に・・・

「「「っ!?」」」

「ぅあ・・・!?」

全身が急に重くなって、しかも魔法であるわたしのバリアジャケットが強制解除されちゃった。

†††Sideアリシア⇒フェイト†††

急に体が重くなって全身から力が抜けた。咄嗟に“バルディッシュ”を杖代わりにして、片膝立ちを維持するだけで精いっぱい。クロノも私みたいにデバイス――“デュランダル”を支えにかろうじて立っている感じだ。アリシアに至っては防護服が解除されているし、アルフはぐったりと床に倒れ伏してる。

「アンチ・マギリンク・フィールド・・・!」

AMFだ、これ。魔力結合と魔力効果発生を無効にするAAAランクの防御魔法。研修中に習ったし、実際に体験もしている。だけどここまでキツイAMFなんて初めてだ。

「あっ! アルフ、子犬フォーム! 少しでも良いから魔力消費を減らして!」

「お・・・おー・・・」

使い魔は魔力生命体だ。その存在を保つには、主人から常時魔力を供給されていないといけない。だからAMFの影響で私からの供給が減っている今、アルフは今まさに生命の危険に陥っている。

「わ、わしは知らんぞ! に、逃げさせてもらうからな!」

プロフェッサーを拘束してたアリシアのチェーンバインドも見事に消滅していて、自由になった彼は一目散に部屋の出口に向かって駆けだした。制止しようにも全身がだるくて動きづらい。それほどまでに強力なAMFだ。

「逃げられると思っているの?」

――ISメタルダイナスト――

「「「っ!?」」」

「うひぃ!?」

壁の内層を突き破って伸びて来た金属の壁がうねうねと蠢いて出口を覆い隠した。このAMFの中で発動させた何らかの力。おそらく魔力に依存しないタイプの固有スキルだ。最悪な展開。私たちは魔法が発動できないどころか身動きすら難しいのに、相手は魔力に依存しないスキル持ち。いま戦闘になると確実に負ける。

「ヘンリー・ヨーゼフ・リー・メンゲレ。父、プライソンの命によりお前を殺します♪」

「い、い、いやだぁぁぁぁぁーーーー!」

女性がプロフェッサーに向かって突進。プロフェッサーは出口だったところから動こうとせずに目を瞑り、ひたすら叫ぶのみ。今まさに目の前で殺人が起きようとしているのに、何も出来ないなんて。

「うごけ・・・うご、け・・・動け・・・!」

魔法を発動しようとするけど、魔力結合が上手くいかない。そして女性の振りかぶられた右拳が、「うわぁぁぁぁぁぁ!」顔面をグチャグチャに濡らしてるプロフェッサーに向かって繰り出された。当たる。思わず目を瞑りそう
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