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Eipic1-E移ろいゆく季節〜Determination of Testarossa〜
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リオは、私とアリシアとアルフの3人、チーム・テスタロッサの仕事の時に保護した子だ。私と同じ“プロジェクトF.A.T.E.”によって生み出された子供。
実の親に裏切られて、連れて行かれた研究施設で軟禁されてた。私たちが見つけた時は心も体もボロボロで、世の中すべてが敵、信じるものなんて何も無い、ってとても荒みきってしまっていた。

・―・―・回想です・―・―・

「この前保護した子、エリオ。やっぱり暴走しちゃってるみたい。このままじゃ医務局から追い出されちゃうよ」

アリシアがそう言って、医務局でのエリオの様子を録画した映像を観せてくれた。小さな体から放電させて、看護師さん達を困惑させてしまっている。出自と親御さんから引き離された経緯、研究施設で受けた非道な実験の数々からすれば、人間不信になるのは当たり前過ぎた。

「アリシア。私・・・」

「何か考えがあるなら言ってフェイト。わたし、お姉ちゃんだから。悪い事じゃないなら何でも付き合うよ♪」

「ありがとう、お姉ちゃん♪」

エリオを守りたい。その為にいくつか案を考えた。その内の1つが、保護責任者。エリオの保護責任者になって、あの子が独り立ちするまで守る。そう伝えたら「その話に乗った!」アリシアは快諾してくれた。

「じゃあさ、早速伝えに行こうよ♪」

「うんっ!」

エリオにその事を伝えるために医務局へ。そこではいつものように暴れちゃってるエリオが、看護師さん達を困らせていた。私とアリシアは入室して、「ダメだよ、エリオ。あんまり暴れちゃ・・・」怒鳴るようなことはせず、そっと窘める。

「そうそう。そんな無茶をやってると、エリオ自身も辛いでしょ、苦しいでしょ?」

「・・・っさい・・・、うるさい・・・うるさいんだよ!!」

エリオが大声を発してさらに電圧を上げた放電を行う。看護師さん達は「あの、コレを・・・」耐電グローブを差し出してくるけど、それを首を横に振ることで断った。私は電気変換資質を持ってるし、何より拒絶しているみたいではめる気にはなれなかった。

「関係ないだろ、あんた達には! 放っとけよ!」

「放っておかないよ」

「うん。それに関係なくないよ。私とアリシアは、エリオに幸せになってほしいと思ったから、あそこから連れ出したんだし」

「頼んでない、そんなこと! どうせあんた達だって、ぼくのことなんてホントはどうだっていいんだ! どうせすぐにうらぎって、放りだすんだ! 要らないって、すてるんだ!」

エリオがそんな悲しいことを言う。だから「そんなことない・・・!」エリオの左手を取った時、「さわるなぁぁぁーーーー!」エリオからさらに強力な放電が発せられた。

「フェイト!」

「大丈夫!!」

駆け寄ろうとしたアリシアを
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