第105話
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汗をかきながら訊ねた。
「………いえ。アーシアさんが知り合いに似ていましたので、少し驚いていただけです。」
「そうなの。フフ、私に似ているなんて、その人がどんな人なのかちょっと気になるわね。」
「……………えっと、お二人は何で王都に?もしかして遊撃士の仕事関係ですか?」
リースの答えを聞いたアーシアは苦笑し、複雑そうな表情で黙り込んでいたケビンは話を変えて二人に訊ねた。
「ああ。俺達は王都のギルドを拠点にしているからな。今日は最後の依頼がちと長引いてしまってな……その帰りだ。」
「せやったんですか。それにしてもこんな夜遅くに二人一緒に帰るなんて、もしかしてお二人は付き合っているんですか?」
フレンの話を聞いたケビンは冗談半分で訊ねた。
「フフ、残念ながら私達が借りている部屋のアパートが同じだから帰り道が一緒なだけよ。」
「それ以前にアーシアと俺が付き合っているとか絶対ありえねえって。俺には将来一緒になる事を約束した女性がいるしな。」
「へっ!?それは初耳ですな〜。一体どんな人なんです?」
その後4人は雑談を少しした後、別れようとした。
「ほな、最終便の時間も迫っていますし、オレ達はそろそろ行きますわ。」
「ああ、また会う日を楽しみにしているぜ―――」
そしてケビンの言葉にフレンが頷いたその時
「「「……………」」」
何かの気配に気付いたケビンとアーシア、フレンはそれぞれ真剣な表情をしていた。
「3人ともどうしたの………………!……………」
3人の様子を不思議がっていたリースだったが、3人と同じように何かの気配に気づき、そしてジト目で黙り込んだ。
(………悠長にパン喰っとる場合じゃなくなったみたいやな。)
何かの気配に気付いたケビンは苦笑しながら小声でリースに言った。
(……許せない……誰だから知らないけど半殺しにしてもいい………?)
(ハハ、中々面白いシスターだな?)
(もう……”従騎士”になっても食いしん坊な所は全然治っていないようね……)
静かな怒りを見せるリースを見たフレンに視線を向けられたアーシアは呆れた表情で溜息を吐いた。
(……気持ちはわかるけど落ち着き。それにしてもえらい下手ば尾行やな………)
(素人に毛が生えた感じ………ただし訓練は受けてるみたい。)
(やな………仕方ない。最終便は諦めるとするか。二人はどうしますか?)
(せっかく居合わせたのだし、手伝うわ。もしかしたら相手の狙いは私達かもしれないし。)
(そうですか。助かります。)
(どこかで仕掛ける………?)
(ああ………こういう時のためにうってつけの場所がある。)
そしてケビン達はど
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