第105話
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料を買った後、百貨店を出た。
「まさかホントに残らず買い占めるとは………売り場のお姉さんもさすがに引いとったで?」
「これも女神のお導き。余って捨てられるくらいなら有効活用させてもらうだけ。」
ケビンはリースが持つ袋一杯になっている食べ物を見て呆れ、リースは満足げな様子で答えた。
「それにしたってなぁ………騎士団の俸給、食い物だけにつぎ込んでのとちゃうやろな?」
「……心配無用。私ほどタイムセールを愛している女はそういない。」
「はあ………まあええけどな。しかし、オレもいい加減胡散臭いカッコしとるけど………さすがにそのシスター服で残りモン買い漁るってのは………」
「ケビン、うるさい。……そろそろ時間だし発着場に行きましょう。私のお腹が悲鳴を上げてる。」
「へいへい。」
リースの提案をケビンが苦笑しながら頷いたその時
「あら?もしかしてまた何かあって、リベールに来たのかしら?」
アーシアがフレンと共に二人に近づいてきた。
「…………え…………」
「お、アーシアさんにフレンさんじゃないですか。久しぶりですな〜。元気そうで何よりですわ。」
アーシアを見たリースが呆けている中、ケビンは懐かしそうな表情で二人に話しかけた。
「そっちも相変わらず元気そうだな。……隣のシスターは初めて見たが、もしかして神父の”同僚”か?」
「ええ、こいつはリースって言って、オレの昔馴染みですわ。」
リースに視線を向けたフレンの疑問にケビンは答え
「(大きくなったわね、リース………)……見た感じ、結構若いわね?ケビンさんより年下に見えるけど……」
心の中でリースを懐かしがっていたアーシアだったが、顔には出さずリースに一瞬視線を向けた後ケビンに訊ねた。
「ええ。確かオレの4つ下やったから……今年で18になりますわ。」
「……私の許可もなく勝手に私の年齢を答えないで。……ケビン、そちらの二人は知り合いなの?」
自分の年齢を答えたケビンにジト目で指摘したリースは気を取り直して二人の事を訊ねた。
「おっと、そうや。紹介しないとな。女性の方はアーシアさん、男性の方はフレンさんって言って”環”の件に最後まで関わった遊撃士の人達や。」
「”環”の……初めまして。”従騎士”のリース・アルジェントと申します。半年前の”異変”ではケビンがお世話になりました。」
「フフ、お世話になったのはお互いさまよ。」
自己紹介をしたリースにアーシアは微笑みながら答えた。
「…………………」
「え、えっと……私の顔に何かついているのかしら?(まさか………気づかれたかしら?)」
しかしリースにジッと見つめられたアーシアは冷や
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