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英雄伝説〜焔の軌跡〜 リメイク
第105話
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あかんで。そんで厨房に忍び込んでつまみ喰いしては怒られて………」

「っ………もういいです!」

ケビンに自分にとって恥ずかしい昔話を出されたリースは顔を赤らめて無理矢理話を終わらせて、先に進もうとしたが

「ああ、待った待った!」

ケビンが慌てた様子でリースの進む先を防いだ。



「………邪魔です。どいて下さい。」

「悪かった。謝るって。懐かしかったからつい悪ノリしてもうた。」

「………別に。謝罪の必要はありません。あなたの謝罪ほどいい加減で、その場限りのものはありませんから。」

「おっと、調子が出て来たな。一つお願いやねんけど………それ、止めへんか?」

「………何のことですか?」

ケビンの頼みを聞いたリースは訳がわからない様子で尋ねた。

「その丁寧口調や。他の連中にならともかくくすぐったくて仕方ないわ。」

「……………………………」

「それとグラハム卿いうのも止めてくれ。昔通り呼び捨てでいい。」

「お断りします――と言ったら?」

「拝み倒す。お前が『うん』と言うまでひたすら土下座させてもらうわ。」

「………やっぱり。」

ケビンの答えをある程度予測できていたリースは予測通りの答えに呆れた様子で溜息を吐いた。



「ま、三つ子の魂百までとも言うからな。腐れ縁のノリっちゅうんはそうそう変わらへんってことや。」

「………………の方から………としたくせに…………」

「ん、何か言ったか?」

「―――いえ。仕方ありませんね。ご命令とあらば―――」

「ちゃうちゃう、命令やない、お願いや。そこんトコ間違わんといてや。」

「くっ…………ケビン。相変わらずワガママ過ぎ」。

ケビンの説明を聞いたリースはケビンを睨んだ後、目を閉じて考え込み、そしてかつてケビンと接していた口調でジト目でケビンを睨んだ。

「っ………ははっ………そうそう、それやで!」

ようやく見せたかつてのリースの口調や態度に驚いたケビンは安堵の表情でリースを見つめた。



「言っておくけど、言葉遣いを戻しただけ………あなたが守護騎士で、私が従騎士なのは変わらない。そこの所、間違わないで。」

「うん、そやな。昔に戻るなんて………そんなの出来るわけないもんな。」

「………………………………」

寂しげな笑みを浮かべて語るケビンにリースは何も返さず黙り込んでいた。

「さてと………もう一つ提案なんやけど。最終便までもう少しあるし、東街区にある百貨店に寄らへん?船ん中で喰えるパンでも買っとこうや。」

「………それは賛成。残り物はぜんぶ買い占めてもいいくらい。」

「そこまで腹ペコやったんかい………」

その後二人は百貨店で食
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