第18話
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の正体ですか?」
白いマント姿の人物が仮面をかぶっていることにエステルは驚き、ミントは仮面をかぶっている事に首を傾げ、クロ―ゼは今までの情報を整理して真剣な表情で尋ねた。
「フフ……。その通りだ、クローディア姫。お目にかかれて光栄だよ。」
「え!?」
「こ、こいつ……なんでクローゼの正体を!?」
マント姿の人物がクロ―ゼの正体を知っている事にミントとエステルは驚いた。そしてエステル達の様子を見て、不敵に笑った後マント姿の人物は自己紹介をした。
「フフ……。私に盗めぬ秘密などない。改めて自己紹介をしよう。『執行者』NO.]。『怪盗紳士』ブルブラン―――『身喰らう蛇』に連なる者なり。」
「『身喰らう蛇』……!」
「…………チッ!…………」
『白い影』の正体――ブルブランが自分達が追っていた組織の幹部という予想外の人物の登場にエステル達は驚いた後、後ずさりして警戒した。
「フフ、そう殺気立つことはない。私はここで、ささやかな実験を行っていただけなのだ。諸君と争うつもりは毛頭ない。」
エステル達の様子を見たブルブランは口元に笑みを浮かべて答えた。
「じ、実験……?」
ブルブランの言葉に首を傾げたエステルだったが、ブルブランの後ろにある黒いオーブメント――ゴスペルを見つけた。
「そ、それは……」
「リシャール大佐が使っていた漆黒の導力器『ゴスペル』……」
「しかもどうやら……あれより一回り大きいみたいだね。」
「本当だ………前のと比べたら大きい…………」
見覚えのあるオーブメント――ゴスペルを見て、エステルやクロ―ゼは驚き、オリビエとミントは以前のゴスペルと比べて大きい事に気付いた。
「ふむ、『彼』の報告通りこれの存在は知っているか。この『ゴスペル』は実験用に開発された新型でね。今回の実験では非常に役に立ってくれたのだよ。」
「実験……。いったい何の実験だ?」
ブルブランの話を聞いたアガットはブルブランを睨みながら尋ねた。
「フフフ……。百聞は一見に如かずだ。実際に見ていただこうか。」
アガットに睨まれたブルブランだったが気にもとめず、ゴスペルが置いてある装置らしき所についているスイッチを押した。すると浮いていて、透けているブルブランの映像がエステル達の目の前に現れた。
「ゆ、幽霊……!」
「お化けさん!?」
「いや、その装置を使って空間に投影された映像のようだね。そんな技術が確立されているとは寡聞にして聞いたことはなかったが。」
透けて浮かんでいるブルブランの映像を見て幽霊と思ったエステルとミントだったが、オリビエが否定した。
「これは、我々の技術が造りだした空間投影装置だ。もっとも、
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