第16話
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」
「なるほど……ありえるな。」
「?どういうこと?」
ジルの話を聞き納得しているコリンズを見て、訳がわからなかったエステルは尋ねた。
「王立学園の定期試験は進級のかかる重要なものですから……。たとえ何かを見た生徒がいたとしてもとりあえず考えないようにして勉強に集中してしまうかもしれません。」
「確かに俺でもそうするね。目の錯覚にこだわるよりも一つでも多くの数式を頭に叩き込みたいところだ。」
クロ―ゼの説明に頷いたハンスは溜息を吐いた。
「ひえ〜……。そういうものなんだ。」
「クロ―ゼさん、いつもそんなに頑張っていたんだ………」
「ふえ〜、最近の学生さんはとても頑張り屋さんですねぇ。」
クロ―ゼの説明を聞いたエステルとミントは驚き、ドロシーは感心した。
「だけど、今日で試験期間も終わってみんな解放感に満ち溢れている……。そういった噂が出るとしたらまさに今日からなんじゃないか?」
「怪談めいた噂が広まったらどれが真実か分からなくなる……。目撃者本人から話を聞くには今がちょうどいいかもしれないね。」
ハンスの話に頷いたオリビエは珍しく真面目なことを言った。
「うむ、さっそく学園内で調査を始めるといいだろう。ジル君、ハンス君、クローゼ君も協力するといい。」
「はい!」
「わかりました。」
「とりあえず、調査をするならどこか拠点があった方がよさそうね。何か情報が入るかもしれないし、生徒会室がいいんじゃないかしら」
「サンキュー、助かるわ。」
そしてエステル達は生徒会室に向かった。
〜生徒会室〜
「さてと……。これで役割分担は決まりね。まず、私とアガットさんは職員室で先生方に聞き込み。続いて、その他職員方への聞き込み調査も行います。」
「おう、よろしく頼むぜ。」
ジルの役割分担にアガットは頷いた。
「ハンスは資料室で過去に似たような事件がなかったかどうかのチェック」
「了解だ。」
「エステルとクローゼとミントちゃんは生徒たちへの聞き込み調査。」
「オッケー」
「わかりました。」
「はーい!」
続くように言うジルの役割分担に呼ばれた人物達はそれぞれ頷いた。
「ドロシーさんとオリビエさんは感性の赴くままに学園内を散策。芸術家ならではの直感で何かを発見してみてください。」
「フッ、任せたまえ。」
「頑張っちゃいますね〜♪」
そして最後に呼ばれたオリビエとドロシーはそれぞれ張り切っていた。
「各自、夕方までには調査を終わらせて戻ってくること。それでは解散!」
そしてエステル達を残して、それぞれの持ち場に向かった。
「は
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