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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第126話
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然ですよ。”アイゼングラーフ”が通るので警備体制を敷いてるんです。」
はしゃぐミリアムをクレア大尉は微笑ましそうに見つめながら答えた。
「あ、そっかー。あれ?でもケルディックはメンフィル領だよね?よく警備体制を敷けたね?確かメンフィルはオジサンが提案した鉄道憲兵隊の協力を断ったから、メンフィル領にある駅に鉄道憲兵隊は配置できないって聞いたけど。」
「”通商会議”の間だけ特別に許可してもらえたのです。―――こうして会うのは2ヶ月ぶりくらいですね。」
「えへへ……」
優しげな微笑みを浮かべるクレア大尉に頭を撫でられたミリアムは嬉しそうな表情をした。
(うーん……懐いているな。)
(ええ………仲のいい姉妹みたいですね。)
(何だか微笑ましいです……)
(そう言えば最近プリネの頭を撫でてないなー。プリネが帰ってきたら、頭を撫でてあげようっと。)
二人の様子をリィンやエマ、セレーネが微笑ましそうに見つめている中、エヴリーヌはある事を思いつき
(”鉄血の子供達”……とてもそうは見えぬが。)
(フン……)
ラウラは戸惑いの表情で見つめ、ユーシスは鼻を鳴らして腕を組んだ。
「こんにちは、Z組の皆さん。先日の帝都での事件は本当にありがとうございました。」
「いえ……お気になさらずに。」
「わたくしはわたくしの出来る事をしただけですわ。」
「帝国臣民として当然の責務を果たしただけのこと。」
「……それより他国の領にわざわざ許可を取ってまでのこの警備体制は何なんだ?”アイゼングラーフ”とやらが通ると言っていたが。」
「”アイゼングラーフ”……”鋼鉄の伯爵”……ですか?」
ある事を疑問に思ったユーシスに続くようにエマは不思議そうな表情で尋ねた。
「ふふ、すぐにわかります。」
そしてクレア大尉が微笑んだその時、アナウンスが入った。
まもなく1番ホームを特別急行列車が通過いたします。かなりのスピードですのでくれぐれもご注意ください。
「特別急行列車……」
「何それ。」
アナウンスを聞いたガイウスは呆け、エヴリーヌは首を傾げ
「まさか……!」
ある事に気付いたリィンは目を見開き
「定刻通りですね。」
クレア大尉が静かに答えると深紅の列車がケルディック駅を通過し始めた。
(トワ会長……オリヴァルト殿下も…………!)
列車に乗っている見覚えのある人物達を確認したリィンは列車の中にいるオズボーン宰相に一瞬視線が合い、息を呑んだ。
「…………………」
列車が通り過ぎるとリィンは真剣な表情で考え込み
「今のが”鋼
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