外伝〜オーバルギア開発計画〜中篇(後半)
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。……多少混乱があったと聞いているけど、事実よ。」
「あ、あんなヤツが…………?そういや、前にあの爺さんよりマッドだって話していたが……」
キリカの話を聞いたアガットはエリカ達が去った方向を見つめて信じられない表情をしていた。
「………取り込み中のようだけど、仕事の話をしてもいいかしら。」
「お、おう…………夕方までは空いてるからな、軽い依頼ならいくつかこなせるぜ。」
「…………ではまず、中央工房からの依頼。新兵器『オーバルギア』試作機の各種実験への協力。」
「オーバル………ギア………オイ、ちょっと待て。その依頼って………」
キリカの説明を聞いたアガットは嫌な予感がして、キリカを見つめた。
「エリカ博士の依頼は正式なものとして受理している。アガット、あなたを指名してね。ちなみに『オーバルギア』各種実験の見学要請の依頼でレンに別の依頼が来ているわ。」
「……チッ、あの女………本気で依頼出してやがったのか………」
「オーバルギアについては私も詳しいことは知らない。エリカ博士の説明では、リベールの導力技術の枠を集めた新兵器ということよ。開発はラッセル家総出で行っているらしい。場所は中央工房みたいね。」
「……新兵器だと………?」
キリカの説明を聞いたアガットは驚いた後、考え込んである事に気付いた。
「おい、今ラッセル家が総出とか言ったか………?もしかして………それにティータも入ってんじゃねえだろうな。」
「……さあ、そこまでは聞いていないけど。あの子、そろそろ見習いを卒業して正式な技師になるという話だからそうなのかもしれない。アガット、何か問題が?」
「……………いや……………(あいつの両親なんざティータのやつから少し聞かされる程度だったが………話しとは全然違うじゃねえか。おまけにどこかイカレてやがるし………)………………(だが、あの女がティータを巻き込んで新兵器の開発なんざやってやがるんだとすると………)………それとさっき、レンにも別口の依頼が来ているって言ってたよな?何であいつにその新兵器とやらの実験の見学要請なんか出したんだ?」
「恐らくだけど、オーバルギア開発に必要な費用を出す”出資者”になって欲しいからだと思うわよ。新しいものを生み出すには何かと入り用だし。ましてや新兵器の開発には莫大な費用が必要でしょうから、”Ms.L”であるレンにその費用を出してもらいたいのじゃないかしら?オーバルギアの開発の為に当てられる費用も限りがあるでしょうけど、”Ms.L”として毎月約1000億ミラを稼いでるレンに”出資者”になってもらえば、少なくても開発費の問題に悩む必要はないしね。」
「チッ、幾ら金を腐る程持っているからってガキに―――それも自分達のガキと親しい関
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