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英雄伝説〜焔の軌跡〜 リメイク
外伝〜オーバルギア開発計画〜中篇(前半)
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、子供っぽいっわけじゃないと思うよ。でも、オーバルギアの開発にはやっぱり関係ないかな。たとえオーバルギアがあっても、その子と向き合うのはとても難しい事だろうし……ティータ、人と正面から向き合うという事はとても大変なことなんだ。多分、ティータが想像しているよりずっとね。ティータは優しい子だけれど、優しさだけでわかってくれるとは限らないから……」

ティータが見せた今まで見たことがない真剣な表情に驚いたダンは静かな表情で諭した。

「うん……やっぱり、わたしにはユウナちゃんと話をするのは無理なのかな……わたし、また何もできないよ……」

「……………さっきティータはエリカさんに掛け合って、逆に説得されてしまったんだろう?それはエリカさんが強い信念を持っているからだ。もしその子に深い事情があるのなら、ティータはそれ以上に強い心を持たないといけない。でないと、お互いに本音をぶつけ合えないから……」

「………そういえばアガットさんが言ってた……『ケンカは気合いだ!』って。それとレンちゃんは『圧倒的な力があれば、大抵の事は解決できるわ♪』って、言ってた。」

「い、いや、気合や力というか……(……アガット君にレン君……君達も中々不安をそそるね……)えっと……この場合は覚悟、かな。その子と正面から向き合って、ぶつかりあえるほどの覚悟……口で言うほど、簡単なことじゃないけれどね。」

ティータの説明を聞き、まだ見ぬアガットやレンがティータの教育に悪い事を教えた事に内心不安に思ったダンは冷や汗をかいた後気を取り直して指摘した。



「……確かにユウナちゃんは”結社”の人間だし、パテル=マテルは強すぎる……わたしにはエステルお姉ちゃんやレンちゃんみたいな力はないし……わたしの言葉なんか、届かないかもしれない……でもやっぱり、ユウナちゃんもパテル=マテルも放っておくわけにはいかない!」

肩を落として語ったティータだったが、やがて決意の表情になってダンを正面から見つめた。

「あ、あのね、お父さん。ユウナちゃんは”結社”にいたし、確かに悪いこととかもしてたかもしれない……わたしはユウナちゃんの側にいて、一緒にお買い物とかに行ったことがあるからわかるの。ユウナちゃんは優しいよ。演技とかじゃなくて、本当に優しいところがあるんだ。お店でかわいいペンダントを見つけたときは、思わず二人で一緒にはしゃいじゃったし……わたしが転んじゃったときにはしょうがないわねって言いながら手を貸してくれたり……ユウナちゃんは本当にいい子なんだ。わたし今でも、友達だと思ってる。………でも、ユウナちゃんもパテル=マテルもわたしには遠すぎてあの時は全然手が届かなかった…………でも……今なら近づけるかもしれない。オーバルギアがあればユウナちゃんが何を見ていたのか少しはわか
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