外伝〜オーバルギア開発計画〜中篇(前半)
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が行えるのじゃ。」
「チッ。こんなものがあったとは……これは基本設計を見直す必要がありそうね!」
「あ、お母さん!ここにいたんだ。」
ラッセル博士とエリカが相談をしているとティータが部屋に入って来た。
「あら、ティータ。そっちの方は上手くいった?」
「うん。帰国書類の方は大丈夫。工房長さん、すぐに用意してくれるって。それでね、お母さん……わたしもオーバルギアの開発に入れてほしいな。」
「ティータを……?」
ティータの頼みを聞いたエリカは驚いた後、ティータを見つめた。
「うん、あのね。手紙には書かなかったけど、わたし、ユウナちゃんとしばらく一緒にいたことがあって………ユウナちゃんは”結社”に入ってたけど、それでもわたしの友達なの。」
「ユウナ………どこかで聞いた事があると思ったら………パテル=マテルの操縦者ね。」
「あー、エリカ。ワシの方から補足しとくがの……」
ティータの話を聞いて真剣な表情で考え込んでいるエリカにラッセル博士が説明をしようとしたその時
「補足ぅ?」
エリカは怒りの表情でラッセル博士に近づき、ラッセル博士を掴みあげた。
「お、お母さん!?あの……」
「これはどーゆー事かしらね。アルバート・ラッセル………ティータが”結社”の構成員と一緒にいたですって……?そんな事、資料には書いてなかったわよ!!」
「あー、いやのー………書きにくいんじゃよ、こういうことは………」
「そういう意味じゃないわ。ティータをあれだけ危険な目にあわせた挙句この始末………テメー、可愛い孫とどーゆー接し方してたんだ!!」
「お、お母さん!わたしも開発に入れて!わたしには力はないけど、ユウナちゃんとちゃんと話がしたいんだ。そのオーバルギアって、パテル=マテルと対抗できるんでしょ?わ、わたしもエステルお姉ちゃんやレンちゃんみたいな力がほしいの……!」
ラッセル博士を怒鳴り散らすエリカにティータは必死になって自分も開発に入れてくれるように頼んだ。
「…………ティータ?まさかあなた………オーバルギアを使って、パテル=マテルと戦う気なの?」
「え……?そ、そういう意味じゃなくてわたしは………」
「…………ティータ。オーバルギアを作るってどういう事かわかる?」
自分に問いかけれて不思議そうな表情をしているティータにエリカは静かな表情で問いかけた。
「えっ………う、うん…………ちらっと見ただけだけど、二足歩行タイプで……」
「そうじゃないの。オーバルギアは兵器なの。たとえどんなに美化してもね。つまるところ、人を傷つける道具なのよ。」
「で、でも………お母さんだって、そんなつもりで作ってるんじゃないでしょ……?警備
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