外伝〜オーバルギア開発計画〜前篇
[6/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ってるんだから、早く寝なさい。」
「えっと、それって設計図……?なにない、わたしにも見せて。」
エリカの言葉にティータは答えず、エリカ達に近づこうとしたが、エリカが道を阻んだ。
「ほら、お風呂上りなんだし風邪引いちゃうじゃない。」
「ええ〜わたしにも見せて見せて!」
エリカの指摘を聞いたティータは頬を膨らませた後、ラッセル博士の傍にある設計図らしきものを何とか見ようとしたがエリカに阻まれた。
「すごく複雑そうだけど……その右隣のやつって、オーバルエンジンだよね。かなりコンパクトなタイプ……あ、新しい飛行船かな?それとも………お母さん、わたしにも見せてよ!」
「ああもう、この子ったら。相変わらず、機械のことになると目の色変わっちゃうのね……」
「……お母さん!?誤魔化さないで!!」
苦笑しているエリカを見たティータは頬を膨らませて声を上げた時、ダンも工房に入って来た。
「こちらは片付きました。そろそろ始めましょうか。」
「あらダン、丁度いいところに。この子、頼むわね。」
「ああ、そうだね。もう遅いし……」
「ええ〜っ!?」
ダンの言葉を聞いたティータは不満そうな表情で声を上げた。そしてダンはティータに近づいた。
「さっ、ティータ。」
「ちょ、ちょっとだけでいいから見せて!あのコンバーターのトルクが小さいのが気になる……」
「(うーん、ちょっと見ないうちにパワーアップしてるな……)ほらほらティータ、もう寝ようね。」
「で、でもぉ〜……」
ダンの言葉を聞いたティータは渋々寝室に行こうとしたが、3人の会話が気になり近づいたがダンに気付かれ、翌日には絶対教えてくれることを約束し、ダンと共に寝室に向かった。
「いい、お父さん。……絶対だよ!わたしが知らない内に作っちゃダメだからね!」
「うん、わかってるよ。女神様に誓って約束は守ります。おやすみ、ティータ。」
「う、うん……おやすみ……なさい……すー、すー………」
(ティータは時々、エリカさんと同じ事を言うね。)
ようやく眠りについたティータを優しい笑顔で見守っていたダンがリビングに降りると、リビングではラッセル博士とエリカが何かの会話をしていた。
「………というわけじゃ。」
「”身喰らう蛇”か……やっぱり想像以上の技術力を持っているみたいね。」
「……まあの。正直、連中の技術力はワシらのそれを遥かに超えておる。人形兵器、”ゴスペル”、そして”グロリアス”………まあワシも、”身喰らう蛇”の技術力には心当たりはないわけでもないが……で、なんじゃお主ら。藪から棒に……連中の資料は一通り送ったはずじゃが?」
「実は……僕達も知
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ