外伝〜オーバルギア開発計画〜前篇
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はアルセイユ搭乗中によくお茶した仲じゃからのう。うむ、彼女はなかなか見どころのある………」
自分を睨むエリカにラッセル博士が勝ち誇った笑みで話し続けたその時、エリカはラッセル博士の胸ぐらを掴んだ。
「このクソジジイが……その減らず口を塞いでくれるわっ……!
「どーじゃ、羨ましいか?羨ましいかの〜?」
「もう、2人とも!すぐに喧嘩するんだから………………………………」
再び喧嘩を始めた二人を見たティータは席を立ったが、じっと二人を見つめた。
「………ティータ?どうかした?」
ティータの様子に気付いたダンは席を立って、不思議そうな表情でティータに近づいて尋ねた。
「う、ううん……こうやってお母さんとお祖父ちゃんが取っ組み合いしてるのを見るのも……え、えへへ……久しぶりだなぁと思って……」
「うん、そうだね………」
ティータの言葉に頷いたダンはティータと共に微笑ましい表情で喧嘩をしている2人を見つめた。そして少しの間見つめていたダンはティータに視線を向けてある提案をした。
「ティータ、後で一緒にお買い物に行こうか。今日の夕飯は僕が作るよ。」
「えっ、本当……?……お父さんの作るご飯も久しぶりだね。」
「しばらくはお仕事も入ってないからね……今日からしばらく僕がご飯を作ります。」
「え、えっと………じゃ、じゃあ私も手伝うね……」
「あはは………よろしくね、ティータ。」
その日の夕食は、とびっきりのご馳走だった。ティータは久しぶりに家族に囲まれ、幸せな時間を過ごした。そして夕食後……
〜夜〜
「ティータ、もういいよ。あとはやっておくから、今日はもう休みなさい。」
「ううん、このくらいいつもやってるから。お父さんこそ、先に休んでいいよ。本当はお仕事、大急ぎで片づけてきたんでしょ?」
「え、ええっと……はは、ティータも鋭い事を言うようになったね。わたしももうすぐ13だよ。子供じゃないんだからぁ。」
「こ、これは……!」
二人が夕食後の後片付けをしていると工房がある部屋からラッセル博士の驚いている様子の声が聞こえてきた。
「エリカよ、本気でこれを作るつもりなのか?」
「……そのために帰って来たのよ。こんなものを制作できるのはリベールの中央工房(ZCF)しかない。少なくとも私はそう信じているわ。」
驚いた様子で問いかけて来たラッセル博士の言葉にエリカは真剣な表情で答えた。
「む、むう……しかしじゃな……」
「……お母さん?お祖父ちゃん?」
エリカの意志を知ったラッセル博士が唸り声を上げたその時ティータが工房に入って来た。
「あらティータ、まだ起きてたの?もう12時回
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