外伝〜オーバルギア開発計画〜前篇
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「お、お父さん。何とかしてよ〜!」
二人の喧嘩を見たティータはダンに助けを求めた。
「ははは、大丈夫だよ。2人とも、久しぶりに会って照れてるだけなんだから。」
「で、でもこんなところで喧嘩しちゃったら、通行の邪魔にもなっちゃうし……」
「うーん、そうだね。ランディングユニットも格納しなきゃいけないし……この2人も家の方に連れて帰らないとね。ティータ、手伝ってくれる?」
「うん、了解っ!」
そしてティータとダンは喧嘩をしているエリカとラッセル博士を引き離した後、用事を済ませ、家族そろって家に戻った。
〜ラッセル家〜
「ふう、やっぱり我が家はいいわね〜。」
玄関をくぐった白衣姿のエリカは嬉しそうな表情で呟いた後、椅子に座った。
「ダン、コーヒーお願い。ミルクたっぷりで。」
「はいはい。砂糖は3つだね。」
「あ、わたしも手伝うね。」
エリカの要求に頷いたダンはティータと共にコーヒーを作り始めた。
「相変わらず邪道じゃのう。コーヒーはブラックに限るわい。」
「フン、これだから頭の固い老人は……」
「邪道を邪道と呼んで何が悪いんじゃ?おまけに、まだ砂糖を3つも入れとるのか。はぁ〜、嘆かわしいのう……」
「ムカッ………」
呆れて溜息を吐いているラッセル博士をエリカが睨むと、ダンとティータがコーヒーを持ってきた。
「ほらほら、エリカさん。ご注文のものだよ。」
「はい、熱いうちに飲んでね。」
「チッ、一時休戦ね……」
「どーれ、頂くとするかのう……」
そしてティータ達は家族揃って、一息ついた。
「ふう………さてと。アルバート・ラッセル。……お土産は?」
「ミヤゲ?どーしてワシが土産を用意せにゃならんのじゃ?外国旅行を満喫しとったのはお主らのほうじゃろ。」
外国に行っていたエリカに土産を要求されたラッセル博士は不思議そうな表情で指摘した。
「むっ………ユリア様と一緒にアルセイユに乗ったくせに……ユリア様の写真とかハンカチとか制服のボタンとからもらってきてよ!」
「せ、制服のボタン……!?」
「はは、エリカさんは士官学校時代からのユリアさんファンだからね。」
エリカが欲しがっている物を知って信じられない表情をしているティータにダンは苦笑しながら説明した。
「エリカよ、くだらんこと言っとるヒマがあったら論文の一つにでも目を通したらどうじゃ。まったく、これじゃから……」
「……いま、ユリア様達を侮辱した?」
呆れた表情で言ったラッセル博士の言葉を聞いたエリカは静かな怒りを見せて、席を立ってラッセル博士を睨んだ。
「さー、なんのことじゃ?ユリア大尉と
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