外伝〜オーバルギア開発計画〜前篇
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ーを装備した乗り物のようじゃが………」
ダンに謝罪されたラッセル博士は笑って流した後見覚えのない機械の事を訊ねたその時
「私が開発した有人着陸装置よ。導力技術の無い辺境に行くとね、飛行船の発着場はおろか、空き地すらないことも多いのよ。ウチの船で出かけても、着陸できないでしょ?……だからこれを使うワケ。ふふん、お久しぶりね。アルバート・ラッセル。まだ生きてたみたいで何よりだわ。……生憎、今回の勝負は私の勝ちみたいね。」
エリカが近づいて来て機械の説明をし、不敵な笑みを浮かべてラッセル博士を見つめた。
「フン、またケチ臭いものを作りおって。エリカ、その程度の発明でこのワシに勝てるとでも思っとるのか!?そのユニット、見た所有効稼働はせいぜい5分じゃ。それではハナシにならん。実用化できんのー。」
「あーら残念。わたくし、今日はコレでカルバードの国境付近から飛んできたのよ?」
「な、なぬ!?」
勝ち誇った笑みを浮かべてエリカが発明した機械の欠点を指摘したラッセル博士だったが、その欠点を否定する答えがエリカの口から出ると驚いて声を上げた。
「ククク……確かにこのユニットの飛行能力は限られているわ。……だけど。だけどよ、アルバート・ラッセル。船から導力式カタパルトで射出すれば約120セルジュを飛行可能なの。今回は導力回路を改良して382,2秒の稼働を記録したわ!」
「!120セルジュ、382,2秒……じゃと!?」
「おーっほっほっほ!さすがに驚いたようね。老人には少し、刺激が強すぎたかしら〜?」
自分の説明を聞いて驚いているラッセル博士を見たエリカは笑った後、勝ち誇った笑みを浮かべた。
「むきー!!何を言うか!!ワシが開発したカペルに較べればこんなもの、オモチャに過ぎんわ。わっはっは〜、こんなものワシなら昼寝しながらでも作れそうじゃの〜。」
「な、なにをっ……!このクソジジイが……!」
ラッセル博士の指摘を聞いたエリカは怒りの表情を浮かべた後
「ふぬっ……!」
「ぬううっ……!
ラッセル博士とつかみあった!
「ああ、もう……また始まっちゃった……お母さん、お祖父ちゃんってば……!」
二人の行動を見たティータは呆れた後、2人に近づいて諌めようとした。一方エリカと博士はティータの言葉に耳を貸さず、つかみあった状態で会話を始めた。
「資料を読んだわよ、アルバート・ラッセル……ティータをあんなに危険な目にあわせておいてよくもヌケヌケと……おまけに悪い虫まで寄りつけて……!!」
「な、なんじゃい……今の今まで、大陸中をほっつき歩いとったのはそっちじゃろ……お前に非難されるような筋合いは無いのう……!」
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