外伝〜帝都への帰還〜中篇
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感謝していました。」
「ほう、そりゃ光栄だ。お礼にキスでもしてくれるか?」
「しません。尊敬はしてますけど恋愛感情はありませんので。」
意味ありげな笑みを浮かべて問いかけるレクター書記官にクローゼは苦笑しながら答えた。
「そりゃ残念。後輩がこんな綺麗になって少しドキドキしてたんだが………どうやらオレの一人相撲だったみだいだなァ。」
「ふふ、また心にもない事を。先輩の方こそ………信じられないくらいきちんとした格好をなさっていますね。いつもヨレヨレの制服をだらしなく着ていた先輩が………」
かつての学生時代のような態度で語るレクター書記官を微笑ましく見守っていたクローゼは学生時代のレクター書記官と今のレクター書記官を頭の中で比べていた。
「バカモノ、あれはファッションだ。あの適度にルーズでファジーな着こなしは厳密な計算による演出でだな………」
「………今となってはその言葉も真実に思えます。学園生活を思うがまま謳歌し、あちこち楽しくかき回しながらも先輩は賢者のように理知的でした。その理由の一端が今日………ようやく垣間見えた気がします。」
「………………」
「改めてお聞きしますが………先輩、どうしてオズボーン宰相の元へ?学園を退学してから……一体、何があったのですか?
そしてクローゼがレクター書記官に真意を訊ねているその頃オズボーン宰相の自分に対する評価を聞いたオリビエは口を開いて話し始めた。
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