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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第120話
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「あはは、いきなりだねー。」

アルゼイド子爵の突然の行動にラウラは驚き、ミリアムは無邪気な笑顔を浮かべた。



「即断即決が信条でな。―――各地の中立派の貴族と連絡を取り合う事にする。貴族派全体の強引な動きに取り込まれる事がないようにな。」

「あ……」

「……父上。」

「……確かにそれが賢明であるかと思います。」

アルゼイド子爵の話をリィン達が聞いていたその時

「――そういう事なら俺もお共させてもらいますよ。」

トヴァルが執務室に入ってきた。



「トヴァルさん……」

「おお、そなたも来たか。」

「ええ、こちらに来たのがカイエン公だと知りまして。ちなみにバリアハートから来たリムジンに乗って行きましたよ。」

「バリアハートから……!?」

「まさか……アルバレア家の!?」

トヴァルの情報を聞いたリィンは驚き、ユーシスは血相を変えた。



「ああ、君のお兄さんだったか?ルーファス・アルバレア―――あの御曹司が迎えに来てたけど。」

「…………」

「あの人が……」

「まあ、ルーファス殿と言えばアルバレア家の嫡子だ。カイエン公が訪問するのであれば出迎えに来てもおかしくあるまい。それはともかく……他にも何かあったようだな?」

トヴァルの情報にリィン達が驚いている中、アルゼイド子爵は冷静な様子で受け止めて続きを促した。



「ええ、お嬢さんたちが気になる話を持ってきましてね。……レグラムの街道外れに”機械仕掛けの魔獣”が出ました。」

「!……そうか。一昨年のカシウス卿の反攻作戦以来というわけだな。」

「ええ、そうなりますね。考えてみれば子爵閣下とはその時以来の付き合いですか。」

「ああ……奇遇なものだ。―――他にも放たれた気配は?」

トヴァルの話に懐かしそうな表情をしていたアルゼイド子爵はすぐに表情を引き締めて続きを促した。



「それ以外には、全く。これは俺のカンですが陽動の可能性が高いですね。」

「私もそう思う。―――ふむ、やはりそなたには一緒に来てもらうとしようか。」

「そう来なくっちゃ!」

「父上……」

「何やら込み入った事情がおありみたいですね……?」

「悪い、まだちょいと不確かな情報なんでな。何かわかったらサラ経由でちゃんと情報を流すからさ。」

そしてリィン達はアルゼイド子爵とトヴァルを駅前で見送ろうとしていた。



〜レグラム〜



「―――それじゃあ、午後の追加分を渡しておくぞ。」

仲間達と共に見送りに来たリィンにトヴァルは午後の課題内容が書かれてある封筒を手渡し、リィン達は課題内容を確認した。



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