暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第230話 想いを胸に いざ戦いへ
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水妖精族《ウンディーネ》の細剣使い(フェンサー)、金髪の風妖精族(シルフ)の剣士がいた。

 つまり、いつものメンバーが集結、と言う事である。

「ほんっと、2人揃って、違う! 4人揃って、こんな短時間にデジャビュを見せてくれるんだからー!」

 ざくざく、っと草を鳴らして近づいてくる3人。

「お取り込み中あいすみませんけど、御二人も、そろそろ時間でーす!」
「でーすっ!!」
「…………ふんっ」

 盛大に凄まれてしまった。
 
 こちらとしても、盛大に苦笑いするしかないだろう。

「あ、あぅぅ………///」

レイナは、一連の、一部始終を見られてしまっていた事を、その言動から感じて、ただただ、顔を赤くさせていた。

「そんな為体で、あの2人に瞬殺されても知らないわよ」
「う〜……、が、頑張るから、シノンさん〜っ……」

 ちょっぴり口調が強いシノン。レイナは恥ずかしさもあって、ただただ顔を赤くさせているのだった。

 それは兎も角、確かにもう徐々時間の様だ。

 空には、沢山の種族の妖精達が同一方向へと飛んでいる。
 つまり、件の2人が現れた、と言う事なのだろう。

 レイナは、気を取り直す様に 背中の翅を使って身体を持ち上げて、軽く両頬を叩く。

 その後は、自分の装備を1つずつ確認していく。一色の銀色の輝きを見せるそれは、《ミスリル・インゴット》を使用し、糸状へと加工。編み込んで作ってもらった短衣(チュニック)、とお揃いのスカート。銀世界だった、ヨツンヘイムの万年雪エリアに生息する《銀狼》の毛皮と同じく《ミスリル・インゴット》で作ったブーツ・グローブのセット。腰の剣は、水晶が柄に埋め込まれている完全な銀加工仕様のレイピア。

 アスナと本当によく似ている装備のそれは、瓜二つな容姿と相余って、更に2人の存在を際立たせると言ったモノ、である。色違い、といっても良い程だから、2人の名はALO内でもSAOの時同様に知れ渡っている。


―――勿論《双・閃光》ではなく《バーサク・姉妹》として。


 性能に関しても2人とも現段階で得られる装備では高レベルであり、性能は相手が伝説武器(レジェンダリー)を持っていない限り、引けは取らないはずだ。そして、そんな情報は訊いてないし、装備も戦う時に見ている筈だから間違いないだろう。

「お待たせ―――」

 レイナは完全に装備を見直し終えた後、アスナを、そして 皆を一通り見た。
 気合の入り具合を、皆も見た様で、もうからかったりする者はいない。――シノンも勿論、同様で、確認した様にゆっくりと頷いていた。

 レイナは、アスナの隣に立つと、互いに頷き合う。


「――じゃ、皆。行きましょう!」


 アスナの
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