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ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第230話 想いを胸に いざ戦いへ
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でも、同じ様に長期戦となった。飛び道具を駆使した戦いであるのにも関わらずに、長丁場だから、シノンの言う事に一切間違いは無かった。

 その後も色々と大変だった。
 
 風妖精族(シルフ)猫妖精族(ケットシー)、其々の領地で絶大な人気を誇る領主達、《サクヤ》と《アリシャ・ルー》の2人からは、熱烈なラブコールを其々が受け、火妖精族(サラマンダー)のユージーン将軍からは、これまた熱烈な再戦要求を受け、同じく懐刀として名高く、優秀な魔法使いでもある《ジェイド副将》からも、それとなく勧誘を受け(サクヤ達程熱烈では無いが)、魔法を使わない事に、やや不機嫌な様子の風妖精族(シルフ)大魔法使い(マギステル・マギ)の《リタ》からは、色々と駄目出しを喰らい……、と所謂散々だった様子。

 リュウキは勿論、キリトもぶっちゃけ、長期戦だったデュエルよりも、其々の対応に疲れてしまった、とボヤいていた。

 更に言うなら、美人領主の2人に囲まれ、腕を取られ、密接された時は、盛大な嫉妬をされていたのだが……、それに気づいたのは、キリトだけ(・・)、と言うのもお約束である。














「あ、そーだっ! セルムブルグでの暮らしの事だけど、覚えてる? お姉ちゃんと一緒だったけど、あそこだって、私たちのお家だったんだし」

 レイナは、顔を上げながら尋ねると、リュウキはニコリと笑った。

「ああ――。覚えてるよ」
「ほんとっ!? じゃあね〜……」

 レイナはリュウキの返答に花開かせる様に笑顔を見せると、何か詳しく訊こうとする前に、リュウキは言った。

「だが、あの時は、正直金銭問題もあって、アスナに大分迷惑をかけたよな……」
「……ぁぅ、た、確かに、それはそうだけどぉ……」

 そう言われてしまったら、少々笑えないのはレイナも同じだった。
 雨降って地固まる……とまで行けたのは本当に良かった。アスナもしばらく一緒に、と言うのは快く承諾してくれた。そもそも異性とはいえリュウキの事はよく知っているから、特に抵抗は無かった様だ。

「あの時の事、改めてお礼を言わないと……かな?」
「ああ……、勿論オレも言うよ」

 と言う事で落ち着いた。
 正直な所、アスナがそれを訊いたら、『もー、耳タコだよー』と一蹴するだろう。……本当に真面目は2人で、その手の話は何度も言っていたから。

「後は、キリトが訪ねてきた事。いや、アスナと一緒に帰ってきた事もあったな。ラグーラビットとセジール・トゥールーズの食材を使った料理。……うん、それも覚えてる。後は、レイナと翌日待ち合わせをする為に、キリトと一緒に少々出かけた事、とか」

 リュウキが思い出しながらそう言うと、レイナも頷いた。

「あ
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