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ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第230話 想いを胸に いざ戦いへ
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えたのが、先程上げた大規模な実装だろう。SAO帰還者(サバイバー)達も揃い、ソードスキルに磨きがかかり、更にOSSまで実装されて、己のスキルを向上させようとする者達が増えていったのだ。
 増えていくにつれて、大会も盛大なモノになり、大規模大会ともなれば、《GGO》の世界で言う《BoB大会》に負けずと劣らず、全仮想世界(VRMMO)に中継をされるまでになっている。元々、ALOは最古と言っていいVR世界であり、更に言えば、《伝説の城アインクラッド》が存在する世界だから、注目が集まるのは言うまでもない事だろう。

 話は少々長くなってしまったが、簡潔に言えば大規模になっていくにつれて……、リュウキが参戦を渋る様になった、と言う事だ。最近の大会で言えば、決勝戦。

《キリト VS リュウキ》

 その一戦が、全種族の領地、何処からでも一望出来る超大型スクリーン。アルブヘイムの空にまで映し出され、その戦闘は完全LIVE中継となり、更に通常のデュエルには基本的に時間はよくて5〜10分程で決着がつくと言うのに、この2人は云うに1時間を超す程までバトルを続けていたのだ。勿論HPの多さや武器装備の性能は公平である。故に数値では表す事ができない本人達に備わった技能(スキル)を駆使した、一瞬の見切りの勝負となった。お互が直撃(クリーンヒット)を許さない神経戦となったのは言うまでもなく……
、勝敗を喫した時 呆れているだろうな、と思いきや、長丁場となったのにも関わらず、惜しみない声援がアルブヘイムの空を覆い尽くし、更にはヨツンヘイムにまで轟きそうな勢いだったのだ。

 結果として、軍配が上がったのはリュウキであり、キリトは悔しそうに首を振っていた。

 だけど、それをかき消すかの様に、声援が上がり、押し寄せてきたからそれどころじゃなくなったのはその後の事。


 そして、どっちも応援してくれていたメンバーもいて、その1人、リーファ曰く。

『トンキー達も、声援を贈ってたよー! だって聞こえたもん!』

 との事。
 そんな馬鹿な、と言いたい所だが、黄金の剣(エクスキャリバー)のクエストの一件から、トンキーの種族が勢力を取り戻し、数を減らしていたのだが、増えてきている。トンキー1匹だけでも、遥か彼方にまで響く、『くぉぉぉ――――ん……』と言う啼き声を発しているし、全員が一斉に……ともなれば、一概に否定はできない。
 リーファは、あの世界ででは大変人気があるから(トンキー達に)、更に信憑性が増すと言うものだ。

 そして、同じく観戦していたシノン曰く。

『はぁ……、確か あの時もこんな感じだったわね……。つまり、銃も剣も変わらないって事じゃない』

 と言って、呆れていた。
 確かに、こことは違う世界、GGOでの戦いで
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