4部分:第四章
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うこと。それはあんたもでしょ」
「まあ。リアルはね」
今の言葉を聞いて里香さんへの見方が少し変わった。どうやらそっちの方ではまともな意味で一途らしいとわかったからだ。思えば変な言葉だけれど。
「そうよ。あっちの世界は違うけれど」
「彼氏は一人」
夏実さんはあらためて言うのだった。あえて強調して。
「それはちゃんとしないとね」
「そういうことね。それじゃあ」
ここで話が終わったようだった。
「行きましょう、キャラグッズ買いにね」
「ええ」
笑顔で立ち上がってそのまま席を後にするのを横目で見た。横目で見るともうクレープも紅茶も食べ終えていた。実に早いと思った。僕の方はまだだった。
「何だかんだ言っても」
僕は御二人をの後姿を見ながら一人呟いた。
「意外と皆一途なんだな」
恋にかけては。浮気でもそこには何かのルールがあったりするものだとも思いながら呟いた。とりあえずまだ残っているクレープを食べながら。
浮気者!? 完
2008・4・9
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