第6話 僕が招いた....
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夫?」
一体どうしたんだい僕は...
自分の事なのに理解ができずに頭を傾げながらも、それでも座ってる金髪女性への視線を逸らすことは無い。
不思議だ......。モヤモヤうねうね心がざわついているのに彼女の姿を見ているだけですっきりした気持ちに早変わりしている。
...今日の僕はなんか変だ
「ねぇ春人くんってば!!」
「ふもっ!?」
そこでやっと、思考の回線から解放される。びっくりした拍子に後ろを見ると、花陽がぷくりと頬を膨らませていた。だけど表情は心配している。
「な、なにかな花陽ちゃん」
「どうしたの?すごく顔が赤いよ?」
「っ!?」
花陽に指摘されてようやく僕は自分の頬が熱くなってることに気づく。
わからない。風邪でも引いたかな?確かにそうだったら納得できるかもしれない。けど、気怠さはかんじないし、頭痛とか吐き気も、咳も鼻水もない。あるのは熱っぽいだけ。風邪の予兆だ。
...今日の僕はなんか変だ。
「風邪でも引いたのかもね。家に帰ったらうがいと薬でも飲んでおくよ」
「...そう、なら、いいんだけどね」
僕は無理やり肯定して、その場をやり過ごそうとする。だけど、それでも......
「.........」
「......あら、君どうしたの?」
「...いえ、なんでもないです」
───僕の眼下には金髪の彼女しか映らない。
これはきっと病気だ。
───第6話 僕が招いた....───
「じゃあえりち、少しそこのお兄さん達とお喋りしててなぁ〜。ウチは着替えてくるから」
「うん、わかったわ」
そう絢瀬先輩に言い残して東條先輩はカウンターの奥へ消えていった。ここに残されたのは僕と花陽と、凛と絢瀬先輩の四人。気まずい雰囲気の中、最初に口を開いたのは、
「りん、この人知ってるよ?音ノ木坂の生徒会長、絢瀬絵里先輩。」
凛はポツリと僕の耳に聞こえるギリギリの大きさでそう呟いた。さっき東條先輩から名前は聞いてはいたが、他の情報は一切知らない。凛ですら知っているということは絢瀬先輩はかなり人気のある生徒会長らしい。
「初め...まして」
「初めまして、君は希の友達かしら?」
「えっと...東條先輩とはさっき知り合ったばかりです」
我ながら、ガチガチに緊張してるなぁと思う。生徒会長の絢瀬先輩は明るくニコニコとほほ笑む。その姿は本当に美しくて流石の僕も思わず見とれてしまうほどだった
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