2部分:第二章
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プのことに考えを移した。今度は苺クリームを食べようと。そう考えていた。
それでまた来た。今度は苺クリームを頼むと決めていた。またあの高添さんが来て注文を窺ってきた。まずクレープは決まっていた。飲むのもだ。
「苺クリームのクレープとロシアンティーを」
「それのセットですね」
「はい、御願いします」
その言葉に応えた。これで決まりだった。
暫くしてそのロシアンティーとクレープが来た。早速クレープを食べようと銀色のフォークとナイフを手に取ったその時だ。たまたま空いていた右隣の席に。不意に二人やって来た。
「おや」
僕はその二人を見て小声をあげてしまった。あの時の二人だった。
「また来たんだ」
「何頼むの?」
「決まってるじゃない」
二人は向かい合って座るとまずこう言い合った。
「クレープよ。それと紅茶」
「そうよね。やっぱりそれよね」
あの垂れ目の女の人が茶髪の女の人の言葉に頷いていた。この人達も頼むのは同じだった。もっとも僕はこの人達の話を盗み聞きして決めたことだけれど。
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