第22話 真のサムライ?
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人様のバカンスを邪魔してるくせに何言ってるんだか・・・」
「ハッ!私の後ろを取った!?」
「お姉様!」
「モモ先輩」
マルギッテは、漸く石の流星群から解放されたと思いきや、いつの間にかに百代に背後を取られて軽く驚いていた。
「川神と名乗った野ウサギにモモだと・・・?まさか、武神・川神百代か!?」
「いかにもそうだが・・・・・・衛宮の言った通りの展開だな」
「ホントだ。ワンコに京無事か?お友達で」
まず始めに百代を先頭に、大和が当直次第京と一子の心配をする。保険を掛けた上で。
その2人の後からクリスがやって来てから、殺気じみた空間が一応の晴れ間を見せるのだった。
−Interlude−
その光景を川で見ている士郎も、4人に断りを入れる。
「ちょっと行ってくるから続けていてくれ」
「ウェ〜〜〜〜イ!」
「はい」
「うす」
「うむ」
何の用かなど聞かない4人は、士郎の背を見送る。
士郎が奥に何の用かなどそこまで興味は無い上、全幅の信頼があるので反対意思などある筈もないからだ。
その4人に見送られた士郎は、瞬時に現場近くまで行き、何所までも上から目線で立ち去ろうとするドイツ軍人達に待ったを掛ける。
「すいませんが待ってもらいましょうか」
『ん?』
『え?』
士郎の制止により、その場にいた全員の視線が士郎に集まった。
「ふむ。何か用かね?」
「勿論用件があるから制止を掛けたんですよ。ドイツ軍にその人ありと言われた名将、フランク・フリードリヒ中将殿」
「私の事を知っているか。それでどの様な用件かな?」
自分とマルギッテに制止を掛けた少年――――衛宮士郎を、値踏みするかのように見る。
しかし士郎はそんな態度に目もくれず、用件を口にする。
「私自身が被害を受けたわけではありませんが、そこに居る彼女たちは大切な後輩とその親友です。その彼女たちに一言の謝罪も無しに上から目線とは、随分ですね」
「貴様っ!?中将に向かって、何と言う口を――――」
「黙っていてもらえますか?」
「っ!!?」
士郎が目を細めた途端、マルギッテは電撃を受けたかのように止まった。
「マルさん?」
姉同然の突然の行動停止に、クリスは首を傾げる。
クリスの困惑である当人は、士郎の濃密な殺気を当てられて動けなくなっていた。
クリスが困惑するのも当然だろう。
士郎は語尾を強めたわけでも、殺気を無闇に振りまいたわけでもないのだから。
ただ1人、静かに殺気を当てられているマルギッテは驚愕するしかなかったが。
(馬鹿な!?この私が動けないだと!しかもこんな男風情に・・・!)
マルギ
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