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衛宮士郎の新たなる道
第22話 真のサムライ?
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している内に大和は風間ファミリーの新人ペアに近づいて何かしていたり、士郎は持ってきた食材の調理に取り掛かり始めて、準はその補佐に回り、残りは釣りに回っていた。

 「いやー、それにしても京極先輩が釣りする姿って、結構レアっすよね。もしかして趣味だったりするんすか?」
 「趣味と言うほどじゃないが、たまに衛宮と行くぐらいだ。――――働かざる者食うべからず、と言う事で釣りで協力しているだけで、趣味だと言うなら寧ろ衛宮の方だな」

 京極の言葉にへぇーと、士郎の方へ向きながら感心と興味心を含んだ視線を送る。

 「興味が有るなら後で競い合いでもすると言い。風間も相当だと見受けたが、衛宮も釣り人としての腕はすごいモノがあるぞ」
 「そいつは燃えて来るぜ!」

 そんな雑談を各自でしながら2人以外が釣りをしていると、百代だけが帰って来た。

 「ん?川神、2人は如何した?」
 「組手に入らせたんだ」

 百代が出てきた先を辿ってみると、組み手をしている2人の近くに軍服に身を包んだ赤い髪の女性が近づいて来てる事が解った。

 (あれは、ドイツの猟犬部隊の“猟犬”か)
 「・・・・・・はぁ。準、ちょっと任せてイイか?」
 「分かりましたが、如何かしたんですか?」

 ちょっとなと言い、徐にそこら辺の石を行くとか拾い上げる。

 「まったく、あそこの軍隊は犬の躾けもしてないのか」

 士郎は呆れ果てながら、狙いを付けて石を投擲した。


 −Interlude−


 京と一子は、一子が安請け合いした戦いで本気を出してから一応の勝利を収めたのに、頭に血が上った相手はトンファーを取り出して襲いに来た。
 2人とも主兵装は薙刀と弓なので、如何考えても不利だった・・・・・・と思ったが、そのトンファーによる連撃攻撃が2人に届く事は無かった。

 「っ!」

 赤い髪の軍人――――マルギッテは、自分目掛けて飛んで来る何かをトンファーで叩き落とした。

 「えっ」
 「石?」

 何かとは言ったが、マルギッテは飛んでくるものが瞬時に石だと理解出来た。
 そしてもう一つ理解させられた事がある。それは――――。
 この石は避けられない(・・・・・・・・・・)
 ドイツの神童のなせる業か、何故か瞬時にそう感じたのだった。
 しかしその回避不可の石は、マルギッテに体勢を整えさせないかのように次から次えと殺到してくる。

 「っ!くっ、はっ、ええ、いッッ!鬱陶っ、しいぃッ!!」

 まるでマルギッテの動きを完全に呼んでいるかの様に、何所からか投擲されて来ているであろう石の流星群により、自由を封殺されていた。
 しかし幸か不幸か、その流星群も長くは続かなかった。

 「鬱陶しいのはお前だろ?
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