第12話
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なたたちの仲間でもいるって聞いたんだけど……」
「ああ、いるぜ。今日は来ていないがベルフって名前のヤツだ。」
「1年前に入ったヤツでね。アガットさんも、顔くらいは知ってると思いますけど……」
「ああ、あいつか。前の事件で取り調べた時にちょいと話したくらいだな。」
ディンに言われたアガットは放火事件の時の事を思い出していた。
「ベルフのやつ、ここ数日ほどこの倉庫に来てないんだよね〜。幽霊を見たショックで家で寝込んじゃってるのかも。」
「ええっ!?そ、それってひょっとして呪いとかタタリなんじゃ……」
レイスの話を聞いたエステルは驚いた後、身を震わせた。
「それは知らねぇが……。すげぇビビってたのは確かだ。元々、良いとこのボンボンで気が小せえヤツなんだ。」
「フン、まともな家があるのに不良なんかやってんのか。まあいい、詳しい話は本人から聞くから家を教えろや。」
ベルフという人物の育ちを聞いたアガットは呆れた後、尋ねた。
「えーと。市長邸の右隣にある家ッス。ノーマンってオッサンの家でベルフはそこの長男なんですよ。」
「市長邸の右隣にある家、と。情報提供、どうもありがと。それじゃあ場所も分かったし、ベルフって人を訪ねてみようか。」
手帳に情報を書いたエステルはアガットに確認した。
「ああ、そうするか。それじゃあな。ヒマだからって悪さするなよ。」
「フン、余計なお世話だ。」
「お疲れさまっす。また来てくださいよ。」
「頑張れよ〜、エステルちゃん♪」
その後エステル達はベルフに事情を聞いた後、ベルフの住んでいる家を出た時、関所に仕事と聞き込みに行っていたミントとちょうど合流できたので、ミントを加えて残っている目撃者がいるマーシア孤児院に向かい、エステル達がマーシア孤児院に到着すると、孤児院はルーアンを去る時と違い、完全に以前と変わらず再建されていた。
〜マーシア孤児院〜
「ああっ……」
「わあ………!」
元通りになっている孤児院を見たエステルは驚き、ミントは嬉しそうな表情をした。
「ほう、こりゃ驚きだぜ。あれだけ黒コゲだったのをよくここまで戻せたもんだ。」
アガットも驚いた後、元通りになった孤児院を見て感心していた。
「建物が新しくなったくらいであとは元のまんまかも……。……よかった……本当に。」
「うん………!」
「エステルさん?それにミント?」
嬉しそうにしているエステル達の所に庭で用事をしていたテレサが声をかけて、近付いて来た。
「テレサ先生!」
「先生!」
テレサを見たエステルとミントは嬉しそうに声を上げた。
「ふふっ。やっぱりそうだっ
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